日本相撲協会は23日、東京・両国国技館で大相撲夏場所の三賞選考委員会を開き、千秋楽の結果を待たずに三賞が確定した。

殊勲賞は、ともに千秋楽まで優勝争いに加わっている2人が選出された。一時は優勝争いの単独トップに立っていた西前頭14枚目の隆の勝(27=常盤山)は、横綱・大関総なめ(同部屋の貴景勝は対戦なし)も評価され初の殊勲賞となった(敢闘賞は過去に2回)。もう1人は小結大栄翔(28=追手風)で、初日に横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)に土をつけ混戦場所を演出する形となった。大関戦も2勝1敗で両関脇も破るなど、得意の押し相撲で10日目から5連勝。こちらは5回目の殊勲賞受賞となった(他に技能賞1回)。

敢闘賞は西前頭12枚目と下位ながら、14日目まで連敗が1度もなく10勝を挙げている佐田の海(35=境川)が、新入幕で10勝した14年夏場所以来、8年ぶり2度目の敢闘賞を受賞した。幕内での2ケタ勝利も、その時以来と健闘が光った。