横綱照ノ富士が、遠藤の粘りに苦しみながらも押し出して勝ち、2敗を守った。中に入られたが、左から強引に小手に振り、力でねじ伏せた。前日の若元春との長い相撲、まわし待ったによる珍事の影響は見せなかった。

東前頭2枚目の琴ノ若は関脇若隆景に完勝で、2敗を守った。おっつけられてもかまわず圧力をかけ、右四つに組み止めて寄り切った。

若隆景は4敗目となり、大関昇進の目安となる三役で3場所合計33勝には届かない星勘定となった。

他に2敗勢は逸ノ城が連敗を止め、翔猿は志摩ノ海との激しい攻防の末にはたき込んだ。錦木は翠富士をきめ出し。錦富士は不戦勝でいずれも2敗を守った。

かど番の大関正代は阿炎を突き落とし、4連勝で白星を先行させた。大関貴景勝も快勝した。

 

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