大相撲の関脇若隆景(27=荒汐)が21日、都内の部屋で、出稽古に来た平幕の錦木や北勝富士らと申し合い稽古を行った。集まった関取衆の中で最多の14番取って9勝5敗。部屋のお盆休みで稽古再開が前日からだったこともあり「ここから少しずつしっかり稽古して。しっかり場所に向けてやっていきたいと思います」と話した。

秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)後には、師匠の荒汐親方(元前頭蒼国来)の断髪式が行われる。それでも「気持ちは変わらないですね」といつも通り、多くは語らずに引き締めた。結果によっては大関昇進の可能性もあった名古屋場所では8勝7敗。大関とりへ1歩後退も「しっかり準備してしっかり自分の相撲を取りきるようにするだけです」と気にするそぶりはなく引き締めた。

3場所連続で関脇で勝ち越すなど、三役に定着しつつある。結果も経験も着々と積み重ねる27歳。それでもやはり「特に変わらない。本当に自分の相撲に集中して、下からの攻めで取っていきたい」と揺るがないものがある。