東前頭筆頭の高安が悲願の初優勝に王手をかけた。2差で追う輝との一番。硬さもあった高安は突き合いから引いてしまう場面もあったが、体が動いてはたき込んだ。12勝目で単独トップを守り、千秋楽に勝てば初の賜杯を手にする。

高安への“挑戦権”をかけた3敗対決は、西前頭9枚目の阿炎が関脇豊昇龍を引き落とし、11勝目で可能性を残した。

大関貴景勝はかつての付け人だった王鵬を押し出し、千秋楽に可能性をつないだ。


優勝争い

【2敗】高安

【3敗】貴景勝、阿炎


14日目の取組の模様を写真とコメントで振り返ります。


大相撲九州場所 全取組結果


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幕内

中入り後、満員御礼の幕が下ろされる(撮影・岩下翔太)
中入り後、満員御礼の幕が下ろされる(撮影・岩下翔太)

隠岐の海(8勝6敗)寄り倒し千代翔馬(6勝8敗)
隠岐の海(右)は千代翔馬を寄り倒しで破る(撮影・岩下翔太)
隠岐の海(右)は千代翔馬を寄り倒しで破る(撮影・岩下翔太)

隆の勝(7勝7敗)押し出し東龍(7勝7敗)
隆の勝(左)は東龍を押し出しで破る(撮影・岩下翔太)
隆の勝(左)は東龍を押し出しで破る(撮影・岩下翔太)

琴勝峰(7勝7敗)寄り切り妙義龍(7勝7敗)
妙義龍(右)を土俵際へ攻め込む琴勝峰(撮影・小沢裕)
妙義龍(右)を土俵際へ攻め込む琴勝峰(撮影・小沢裕)

錦木(7勝7敗)寄り切り一山本(7勝7敗)

★一山本 自分から(組みに)いったんで。入るまではよかったけど、押し切れなかった。最初にいききれなかったのが敗因。やっぱり相手は重いので。(7勝7敗で)一番は変わらないと思っているので、明日力を出し切りたい。

錦木(左)は一山本を寄り切りで破る(撮影・岩下翔太)
錦木(左)は一山本を寄り切りで破る(撮影・岩下翔太)

平戸海(10勝4敗)寄り切り錦富士(8勝6敗)
平戸海(右)は錦富士を寄り切りで破る(撮影・岩下翔太)
平戸海(右)は錦富士を寄り切りで破る(撮影・岩下翔太)

若元春(9勝5敗)押し出し琴恵光(7勝7敗)
若元春(左)は琴恵光を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
若元春(左)は琴恵光を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

栃ノ心(6勝8敗)押し出し佐田の海(7勝7敗)

☆佐田の海 すごくいい相撲だったと思います。相手がイヤな方に動いていたのについていけた。今日はたくさん自分の名前が書いたタオルが見えたのでうれしかった。応援してくれる人にいい姿を見せたかった。(7勝7敗の千秋楽は)集大成のつもりで頑張ります。

佐田の海(右)は栃ノ心を押し出しで破る(撮影・岩下翔太)
佐田の海(右)は栃ノ心を押し出しで破る(撮影・岩下翔太)

宇良(3勝11敗)押し倒し照強(0勝14敗)
宇良(左)は照強を押し倒しで破る(撮影・岩下翔太)
宇良(左)は照強を押し倒しで破る(撮影・岩下翔太)
宇良(左)は照強を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)
宇良(左)は照強を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)

遠藤(6勝8敗)突き落とし翠富士(7勝7敗)

☆翠富士 昨日、親方に「しっかり当たっていけば勝てる」と言われていたので、しっかり当たっていきました。最初は違う考え、右四つでいこうと思ったんですけど、しっかり当たってよかった。帰ったら親方に「ありがとうございます」と言いたいですね。(7勝7敗千秋楽の)明日、勝てばまた上位と対戦できるので勝ちたいです。

翠富士(右)は突き落としで遠藤を破る(撮影・小沢裕)
翠富士(右)は突き落としで遠藤を破る(撮影・小沢裕)

熱海富士(3勝11敗)寄り切り逸ノ城(3勝11敗)
逸ノ城(右)は熱海富士を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
逸ノ城(右)は熱海富士を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

高安(12勝2敗)はたき込み(9勝5敗)

☆高安 必死に相撲が取れていると思います。(九州場所4年振りの勝ち越しで)そこが1番うれしいですね。九州ではずっと負けていたので。

高安(右)は輝をはたき込みで破る(撮影・岩下翔太)
高安(右)は輝をはたき込みで破る(撮影・岩下翔太)
高安は輝(左)をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)
高安は輝(左)をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)
輝をはたき込みで破り、懸賞金を受け取る高安(撮影・岩下翔太)
輝をはたき込みで破り、懸賞金を受け取る高安(撮影・岩下翔太)
土俵上の高安(手前右)を見つめる松中信彦氏(前列左端)(撮影・岩下翔太)
土俵上の高安(手前右)を見つめる松中信彦氏(前列左端)(撮影・岩下翔太)

明生(8勝6敗)寄り切り琴ノ若(8勝6敗)

☆明生 決め手に欠いてしまった。内容はよくないけど前向きに明日やりたい。明日が最後の一番なので持てる力を全部出し切って、喜んでもらえるようないい相撲を取りたい。

★琴ノ若 内容が悪かった。引きずっても仕方がないので次にいきます。(千秋楽に向けて)いつもと変わらず良い相撲が取れるようにいきたいです。

明生(左)は琴ノ若を寄り切りで破る(撮影・岩下翔太)
明生(左)は琴ノ若を寄り切りで破る(撮影・岩下翔太)

玉鷲(5勝9敗)押し出し宝富士(2勝12敗)

☆玉鷲 駄目ですね。メンタル的には駄目。なんか怖がっているのか、押し切れなかった。勝ったから良かったけども。明日は今日みたいなのではなくて、しっかりいい相撲を見せたい。

玉鷲(左)は宝富士を押し出しで破る(撮影・岩下翔太)
玉鷲(左)は宝富士を押し出しで破る(撮影・岩下翔太)

竜電(9勝5敗)寄り切り大栄翔(6勝8敗)
大栄翔(右)のはたき込みをこらえる竜電(撮影・小沢裕)
大栄翔(右)のはたき込みをこらえる竜電(撮影・小沢裕)
土俵際でこらえる竜電、右は大栄翔(撮影・岩下翔太)
土俵際でこらえる竜電、右は大栄翔(撮影・岩下翔太)
寄り切りで竜電(左)に敗れた大栄翔(撮影・岩下翔太)
寄り切りで竜電(左)に敗れた大栄翔(撮影・岩下翔太)

翔猿(6勝8敗)下手投げ碧山(6勝8敗)

☆翔猿 全然内容はよくないけど連敗止められたのでよかったです。なかなかうまくいかなかったけども。(明日は)思い切り自分の相撲を取っていきたいです。

翔猿(右)は碧山を下手投げで破る(撮影・岩下翔太)
翔猿(右)は碧山を下手投げで破る(撮影・岩下翔太)
翔猿(右)は碧山を下手投げで破る(撮影・小沢裕)
翔猿(右)は碧山を下手投げで破る(撮影・小沢裕)

阿武咲(9勝5敗)突き落とし霧馬山(8勝6敗)
阿武咲(左)は突き落としで霧馬山を破る(撮影・小沢裕)
阿武咲(左)は突き落としで霧馬山を破る(撮影・小沢裕)

若隆景(8勝6敗)押し出し北勝富士(6勝8敗)

☆若隆景 下から攻められたかなと思います。(単独の年間最多勝が確定も)特には。明日の一番に集中していきたいです。

若隆景(右)は北勝富士を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
若隆景(右)は北勝富士を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

阿炎(11勝3敗)引き落とし豊昇龍(10勝4敗)

☆阿炎 すごく集中できていたので対応できたと思います。(1度も勝ったことがない豊昇龍相手で)いつももろ手を外されたので、少し低くいこうと思った。イメージ通りに当たれたので流れがよかったと思います。(優勝争いの意識は)全くないです。その一番に集中するだけです。全然気にしていないです。自分の相撲を取れるように集中力を高めたいです。

阿炎(右)は豊昇龍を引き落としで破る(撮影・小沢裕)
阿炎(右)は豊昇龍を引き落としで破る(撮影・小沢裕)

貴景勝(11勝3敗)押し出し王鵬(10勝4敗)

☆貴景勝 しっかり準備することしか出来ないので、そこだけやりました。(王鵬は過去に付け人についてくれた相手だったが)いつも通り、勝負になったら関係ないので。いつも通り、準備だけしっかり意識してやりました。(優勝争いについては)1日一番、その相撲に、それだけを考えている。全体的なことは考えられていない。明日千秋楽なので、しっかり準備してやりたいです。

★王鵬 (埼玉栄の先輩である貴景勝との対戦に)毎日同じ気持ちで勝つという気持ちで相撲を取っています。すごくお世話にもなっているんで、自分の持っている物を全部出さなきゃと思って取りました。全然相手にならなかったんで、まだまだ力を付けていかないといけません。(千秋楽に向けて)しっかり良い相撲を取れるように頑張ります。

貴景勝(右)は王鵬を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
貴景勝(右)は王鵬を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

御嶽海(6勝8敗)押し出し正代(6勝8敗)
正代(右)は御嶽海を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
正代(右)は御嶽海を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
正代(右)は御嶽海を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
正代(右)は御嶽海を押し出しで破る(撮影・小沢裕)