大関経験者の西前頭7枚目・朝乃山(29=高砂)がただ1人の勝ちっぱなしを守った。

明生との一番。鋭い立ち合いで右を差し込むと、グイグイ体全体で圧力をかけながら、1歩も下がらずに寄り切った。再入幕だった昨年夏場所以来の初日から7連勝。まずは勝ち越しに王手をかけた。

完璧な相撲内容も、花道のモニターで確認した朝乃山は首をかしげた。「左の上手が取れなかった。これでは上位には勝てない」と厳しい自己評価。優勝争いが激化する中日以降の戦いを見据えていた。