西十両11枚目の尊富士(25=伊勢ケ浜)が無傷の連勝を「9」に伸ばした。

西14枚目の欧勝海に何もさせない。立ち合いもろ差しから、右を巻きかえられてもかまわず出て一気の出足で寄り切った。「差さないと思ったけど、流れの中ですね。差しても喜ばず。うっちゃりとかあるんで落ち着いていきました」と会心の相撲を振り返った。

今年春場所で110年ぶりの新入幕優勝を飾った。その場所で痛めた右足首のけがで夏場所を全休。復帰に向けた稽古で左大胸筋を痛めて名古屋場所も初日から休場したが、8日目から出場。2連勝後に再休場した。番付を下げた今場所だが、力差を見せつける9連勝となった。

ここにきても目標は「けがしないこと」。初日から相撲をとるのは3場所ぶりだが「不安があれば場所には出ない。納得した相撲がとれるんで出ている。それが結果につながっている。残り6日間もいい相撲をとりたい」。

そんなたくましい精神状況は、部屋の横綱照ノ富士から影響を受ける。「ここで満足しては先は見えない。自分は伊勢ケ浜部屋の力士として勝ちたい」。全勝なら幕内復帰は確定的。十両では無双の強さで、上を目指して突き進む。