横綱照ノ富士(33=伊勢ケ浜)が不安いっぱいの2敗目を喫した。

過去7勝3敗ながら油断できない翔猿との一番。つかまえにいく横綱だが、動き負けする流れで翔猿のおっつけで後ろ向き。最後は膝を気にするようなしぐさもあり、土俵際で抵抗をせずに送り出された。

初日は小結若隆景に、わずか1秒1の肩透かしで敗れた。「変なことを考えて、悔いが残った」と振り返った黒星。2、3日目は、相手の動きをよく見て白星を重ねてきた。前日3日目は、前頭霧島と1分30秒4の大相撲の末に白星。好機が訪れるまで、攻め急がず、左上手を引いて、さらに右差しも狙った。右をのぞかせたところで前に出て寄り切り。「完全に(上手を)取れるまではと思っていた。体ができているわけでもないし、じっくりといった。下手も取ろうと思っていた」と、苦しみながらもつかんだ白星をかみしめていた。

2場所連続全休明けから、徐々に、10度優勝を飾った強い横綱の姿を取り戻しかけていた中で、手痛い黒星を喫した。5日目は立ち合いの圧力に定評がある、押し相撲の前頭豪ノ山が相手。11度目の優勝に向けて、綱渡りの日々が続く。

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