劇的なV字回復だ。
大相撲の横綱大の里(25=二所ノ関)が6日、千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加。三番稽古で大関琴桜を12勝3敗と圧倒した。
前日5日の横綱審議委員会による稽古総見では、横綱豊昇龍、琴桜との申し合いで3勝8敗。琴桜には3戦全敗で「昨日(5日)はバラバラだった。少し危機感を感じて稽古に挑めたと思うので、それがよかった」と、上半身と下半身の連動を見つめ直して修正した。
成長の跡が2つ見えた。立ち合いの良しあしに左右された従来とは違い、この日は琴桜の鋭い出足に手を焼いた。全15番のほとんどが立ち合いで主導権を許した。それでも途中8連勝。「昨日と違って下半身が安定していた」と、押し込まれても踏ん張り、右を差して逆襲した。さらに大の里の技は<1>右差し、<2>左おっつけ、<3>右上手に、ほぼ限定されていたがこの日は、もろ差しが光った。左を巻き替えて有利な体勢をつくり、危なげなく寄った。
見守った師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)も「よく体が動いていた。昨日の内容とは違う。先場所よりもいい」と合格点をつけた。先場所は11勝4敗で新横綱優勝を逃した大の里は「また先頭に立てるよう頑張りたい」。修正能力の高さと新たな技で横綱初優勝を目指す。【高田文太】

