幕内経験者の人気者で、東幕下31枚目の炎鵬(30=伊勢ケ浜)が、先場所途中休場からの再起の土俵を白星で飾った。西幕下31枚目の日向龍(武蔵川)を引き落とし。低い立ち合いから押し込み、いなして前のめりになった相手を背後から押し込もうとした。だが、すぐに向き直った相手の運動量にほんろうされた格好で、体勢を崩されて土俵際へ。それでも両足を俵にかけて残ると、慌てて前のめりになった相手が落ちて、大ピンチから一転して逆転勝ちした。

取組後は「完全に負けの相撲。でも、最後まであきらめなくてよかった」と、内容には満足していなかったが、白星を挙げたことにホッとした表情を見せた。

7月の名古屋場所7日目の四番相撲で敗れた際に、左腓骨(ひこつ)を剥離骨折した。そこから途中休場で、先場所は2勝2敗3休。首の大けがで7場所連続の長期休場から再起後、序ノ口で再起してから順調に番付を戻していたが、5月の夏場所に続き、2場所連続で勝ち越しを逃し、関取復帰が遠ざかっていた中で、自信も回復する白星となった。

相撲を取る稽古は、約1週間前に再開したばかりだった。「下の子たちとの稽古から始めて、幕下とも稽古できるようになって『いけるな』という手応え、感触があった」と、出場を決意した。剥離骨折したのは「(左膝の)ちょうど曲がるところの横の骨」だといい「痛みは感じないぐらい良くなった」と、状態を説明した。

「まずは土俵に立ててよかった。1場所1場所、1番1番が大切になる。1日も無駄にしないようにしていきたい」。来月には31歳となるだけに、1場所でも早い関取復帰を見据えていた。

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