西幕下24枚目の丹治(19=荒汐)は東幕下22枚目の花岡を肩すかしで破り、2連勝で3勝2敗とした。
6日目の19日にまさかの寝坊の失態で、千代虎との取組を不戦敗。この日の取組後に「大丈夫です」と取材に応じると「自分のせいです」と一連の騒動のことを謝罪した。
取組前、丹治は国技館から車で約7分の荒汐部屋で朝稽古の後にちゃんこを食べて昼寝をしていた。異変に気づいた別の力士に起こされ、慌ててタクシーで国技館に向かったが、結果は間に合わず…。そのまま審判部へ「遅れてしまいました」謝りに行っていた。
「自分のせい」-。混乱を招いたのは、当時NHKの解説中だった師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)だけではない。丹治の次に相撲を取る前に異変に気づいた花の海、手分けをして会場中を探し回った若者頭…。とりわけ、その日に丹治の相撲を楽しみにしていたファンの存在を忘れてはならない。
とはいえ、17歳で幕下に昇進した将来性あふれる19歳だ。一度、失った信頼を取り戻すように勝ち星を積み重ねている。「自分の相撲を取れてよかった。もう自分のせいのことなので」。再びプロ意識を胸に刻んだ若き力士が苦い記憶を塗り替えようとしている。

