東前頭14枚目の佐田の海(38=境川)が連敗を5で止め、4勝目を挙げた。右を差して左上手を取り、相手の下手投げを2度、3度こらえながら、左からの上手出し投げで仕留めた。

「頭にありました、(藤ノ川の)投げが強いっていうのは。何度も投げられそうになって、『足を上げない、足を上げない』と思いながら」。こらえてこらえて、勝ちきった。

関取最古参の佐田の海に対し、藤ノ川は関取最年少の20歳。「誰とやるのが楽しいとかはない」としながらも「オールドネーム同士でしたね」と言って、少しだけ表情を緩めた。

5連敗中は、気持ちの切り替えが難しかったという。この日の朝稽古で、師匠の境川親方(元小結両国)から指摘された。「もっとどっしり行けと。『お前、何年相撲を取ってると思ったんだ。ドンと来いといかんかい』と言われました。そうだなと思って。20年以上やっているわけですから」。いつも心に響く境川節が薬になって、トンネルを抜けた。【佐々木一郎】

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