綱とりに挑んでいた大関安青錦(21=安治川)が、新小結の熱海富士(23=伊勢ケ浜)に初めて負ける4敗目(3勝)を喫し、横綱昇進が絶望的となった。

先場所と同様、起死回生の首投げを狙ったが、これまでの取り組みと同様、研究もされてきたのか、通用せず。徳俵に足をかけ、徳俵で粘ったものの、上手投げで屈した。

今場所、まだ連勝がないどころか黒星先行。三役以上との対戦を、まだ4番も残して完全に出遅れた。優勝争いは、横綱豊昇龍ら1敗で並ぶ霧島、高安、隆の勝、琴勝峰、豪ノ山の6人が先頭を走って中日を迎える。

その中で、まさかの安青錦。前日まで3敗を喫した相手は義ノ富士、美ノ海、王鵬といずれも平幕力士で印象が悪く、優勝か優勝に準ずる成績なら今場所後の横綱昇進の可能性があったが、いよいよ極めて厳しい状況に陥った。

前日は、きめ出されて王鵬に2場所連続で敗れた。痛恨さを物語るように、初めて支度部屋で取材対応せず。取組後、風呂から出てきたところで報道陣に囲まれたが、自ら「今日は『なし』です」と宣言した。これまで、取組後の支度部屋で取材に全く応じない意思を示したことはなかった。

同日、幕内後半戦の審判長で、昇進問題を預かる審判部の九重副部長(元大関千代大海)は「ここから全部勝てば、ひっくり返るでしょう。新聞を見なきゃ大丈夫。見出しね」と自身の経験をまじえて前向きな言葉を発していたが、もう負けられないラインから、全勝どころか連敗となった。

安青錦は新関脇だった昨年の九州場所で初優勝を果たし、今年の初場所は新大関として連覇。今場所も優勝すれば、横綱昇進は確実な状況になっていた。

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