大相撲元幕内の千代丸(34=九重)が2日、東京・両国国技館で師匠の九重親方と引退会見を行った。「幕下に落ちてから悔しい気持ちが薄れた部分があり、潮時かなというのはあった」と引退理由を説明。「スッキリというか、ちょっと気が楽になりました」と心境を明かした。

鹿児島県の志布志中を卒業後、元横綱千代の富士の九重部屋に入門。現役生活は約19年間に及び、幕内在位31場所、十両在位33場所。13年秋場所で新十両に昇進し、14年春場所で新入幕。最高位は東前頭5枚目だった。

相撲だけでなくキャラクターでも愛された。バラエティー番組にたびたび出演。「千代丸たん」の愛称を持つ。丸みのある体形、寝顔が「愛くるしい」「かわいい」などとSNSで話題になり、相撲人気に拍車をかけた。「ちょっと恥ずかしかったですけど、うれしかったです」。九重親方も「『強さ=人気』という殻を破った」と新たな相撲界の常識を作り上げた愛弟子を称賛した。

今後は若者頭として協会に残り、後進の指導に当たる。「何かしら手助けというか、いろいろできるように精いっぱい頑張りたい」と抱負を述べた。【山田遼太郎】