桐山親方(元関脇宝富士)の断髪式を、伊勢ケ浜部屋の関取衆がキスの連発で盛り上げた。
桐山親方の引退相撲が31日、東京・両国国技館で行われた。断髪式では一般的に、終盤に部屋の関取衆がはさみを入れる。口火を切ったのは、炎鵬の後に土俵に上がった翠富士だった。はさみを入れて、一言あいさつすると、桐山親方の左ほおにキス。桐山親方は思わず苦笑い。続く寿之富士は、はさみを入れて土俵を降りた。
しかし、続く尊富士、伯乃富士、錦富士、義ノ富士、熱海富士は、はさみ入れ→左ほおへのキスを連続。場内からは笑いがもれ、温かい雰囲気に包まれた。いずれも後輩の力士たちだが、桐山親方の人柄が大胆な行為を受け止めた。
桐山親方は断髪式後、「翠富士だけだと思ったら…。寿之富士はなくて、尊富士で『エッ』と思って、みんなが盛り上がってくれたのでうれしかった。関取衆からほっぺにチューなんてないでしょう。その分、稽古をつけます」と冗談めかして感謝していた。
関取衆の後は、伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)がはさみを入れ、先代師匠の宮城野親方(元横綱旭富士)が止めばさみ。最後はおごそかに締めくくっていた。【佐々木一郎】

