AKB48ファンの著名人がプロデュースする特別公演の第1弾、落語家春風亭小朝(60)「イヴはアダムの肋骨(あばらぼね)」公演初日が13日、東京・秋葉原のAKB48劇場で行われた。

 通常はチーム単位で行われる劇場公演の特別バージョン。小朝が選曲、初日出演メンバーの人選などを全面プロデュースした。この日、小朝は岐阜県内で独演会のため会場に駆けつけられなかったが、「メンバーの皆さん1人1人に楽しんでもらいたいということ。そしてファンの方々から『オレの推しメンに何してくれてんだ!』とおしかりを受けないようにする2点を考えた。200曲聴いた」と17曲を選曲した。

 落語家らしく演出に一芸を取り入れた。中盤、小笠原茉由(21)後藤萌咲(14)は、ドラフト研究生3人とともに、伝統芸能「南京玉すだれ」を披露した。「あ~、さて」の掛け声とともに、タイや東京タワーなどの妙技を披露。小笠原は「みなさんも拍手で乗ってくれて、うれしくて泣いていました」と、成功に笑顔を見せた。

 また大家志津香(23)ら10人は、「大声ダイヤモンド」でアカペラに挑戦した。大家と木崎ゆりあ(19)はボイスパーカーションを担当。峯岸みなみ(22)大森美優(17)がリードボーカルを務め、ハーモニーを奏でた。

 峯岸は「ゲネプロ(公開稽古)とかで失敗もたくさん重ねたんですが、よくできました」。大家「今日の出来は完璧です。アカペラはやればやるほどどんどんよくなるので、これからにも期待です」と話した。

 同特別公演は、元サッカー日本代表岩本輝雄氏プロデュースの「青春はまだ終わらない」公演が今月18日に初日を迎えるほか、米大リーグ、ヤンキース田中将大投手、政治評論家田原総一朗氏プロデュースによる公演を予定。新チームが本格始動する11月中旬頃まで行われる。