AKB48ファンの著名人がプロデュースする特別公演の第2弾、サッカー元日本代表岩本輝雄氏(43)による「青春はまだ終わらない」公演初日が、東京・秋葉原のAKB48劇場で行われた。

 通常はチーム単位で行われる劇場公演の特別バージョンで、岩本氏は「監督」に扮(ふん)して、曲目や初日メンバーを選出した。「序盤から攻撃的にいきたかった。アグレッシブな選手を選びました」と、推しメンのなつき(小嶋菜月=20)をセンターに据え、2番目にファンの大島涼花(16)、加藤玲奈(18)を2列目に配置。メンバーそれぞれに背番号やポジションを与える徹底ぶり。「1つの公演で、1年分のコンサートを楽しむ形です」と狙いを明かした。

 とにかく“攻撃的”だ。イメージは、2012-13シーズンの欧州CL準決勝のRマドリード(スペイン)という。ドルトムント(ドイツ)に第1戦で1-4で敗れ、第2戦のホームで攻撃的な布陣で臨んだスペインの強豪を思い浮かべた。序盤から「さよならクロール」「真夏のSounds good!」など、ミリオンヒット曲をズラリと並べた。バラードは挟まず、少人数のユニット曲も「ツンデレ!」1曲のみ。通常16曲ほどの劇場公演で、22曲と多い曲数で、うち半分はシングル表題曲。アンコールでは、Rマドリード風の白のユニフォームを着た。

 公開ゲネプロ後に取材に応じた西野未姫(16)は「8曲連続も公演では珍しくて、途中から息ができなくなった。酸素が必要です」。なつきは「劇場が初めての方も、いろいろな方が楽しめる公演だと思います」。タイトルのかかった試合前日のように眠れなかったという岩本氏は「(特別公演の中で)No・1の公演になる」と胸を張っていた。

 同特別公演は、今月13日から、落語家春風亭小朝「イヴはアダムの肋骨(あばらぼね)」公演がスタートしており、今後は、ヤンキース田中将大投手、政治評論家田原総一朗氏プロデュースによる公演を予定している。

 「青春は終わらない」公演のセットリストは次の通り。

 1 バラの果実

 2 さよならクロール

 3 真夏のSounds good!

 4 ラブラドール・レトリバー

 5 Everyday、カチューシャ

 6 ツンデレ!(なつき、大島涼花、加藤玲奈)

 7 青空カフェ

 8 くまのぬいぐるみ

 9 ギンガムチェック

 10 BINGO!

 11 呼び捨てファンタジー

 12 希望的リフレイン

 13 ハロウィン・ナイト

 14 心のプラカード

 15 君のことが好きだから

 16 永遠プレッシャー

 17 好きと言えばよかった

 18 大声ダイヤモンド

 19 僕の桜

 20 僕のYELL

 21 ひこうき雲

 22 ファースト・ラビット

 ※20曲目からアンコール。カッコ内はユニット担当メンバー