AKB48中村麻里子(23)が16日、東京・秋葉原のAKB48劇場で行われた劇場公演にサプライズ登壇し、来月から神戸のサンテレビジョンに契約アナウンサーとして入社することと、今月いっぱいでのグループ卒業を発表した。

 この日の出演メンバーではなかったが、アンコールにはかま姿で登場し、「本日、大学を卒業しました。1浪だったけど、アイドルと両立しながらストレートで卒業することができました」と笑顔で報告した。その上で、「この春をもってAKB48を卒業し、サンテレビジョンのアナウンサーとして仕事をさせていただくことになりました」と発表した。

 中村は13年に明学大に入学し、アイドル活動と学業を両立させてきた。選抜総選挙でランクインした経験はないが、NOTTV「AKB48のあんた、誰?」では、12年の放送開始からメーンMCを担当。13年のAKB48グループドラフト会議でもアシスタントを務めるなど、MCやトーク技術の確かさはグループ指折りと評判だった。「『大学も卒業するし、就職活動ができるな』と思って、12月から各方面のテレビ局を受けた」。リクルートスーツを着て就職活動をし、契約アナウンサーの座を勝ち取った。

 握手会は20日が最後で、30日に卒業公演を行う。「秋葉原からは遠いところに行ってしまうんですけど、阪神タイガースで有名なテレビ局なので、タイガー『ズ』のように…」。ファンからミスを指摘されると、「タイガー『ス』のように、地元に愛されるアナウンサーになりたい」と、苦笑いで言い直した。4月で卒業する鈴木まりや(25)からは「麻里子の明るい性格で、大阪をもっと明るくして下さい」とエールを送られていた。