AKB48チームKが6日、東京・秋葉原のAKB48劇場で、組閣後の新チーム体制による「RESET」公演初日を行い、開演前にゲネプロ(通し稽古)を報道陣に公開した。

 公演は、チーム4からKに復帰した小嶋真子(21)、チーム8と兼任する倉野尾成美(17=熊本)をダブルセンターに、公演タイトルにもなっている「RESET」からスタート。16人が額に汗しながら、「洗濯物たち」「彼女になれますか?」と、元気でハイテンポな楽曲を次々と披露した。「ウッホウッホホ」では、下口ひなな(16)が恥ずかしさを捨ててゴリラ役を演じきった。

 異動メンバーのほか、チーム8との兼任メンバーを受け入れ、まったく新しいメンバー編成になった。込山榛香(19)はチームK未経験者ながら、チーム4から異動して新キャプテンを務める。ゲネプロ後、囲み取材に応じた込山は、与えられた任務の重さに、「ダンスは1番下手だし、引っ張って行けるタイプでも、慕われてるタイプでもない。そんな私がチームKのキャプテンでいいのかって、レッスンのたびに思っていました」と打ち明けた。

 そんな込山が頼ったのは、チーム最年長の峯岸みなみ(25)だったという。「『込山がまだキャプテンとしてふさわしい人間かみんな分からないけど、先輩たちが今後、卒業していった時、今の世代が新しいAKBを引っ張っていけるようにするためのキャプテン』(と忠告された)。なので、Kのキャプテンとして学んでいきたいです」。峯岸から「すみません。まだ卒業する予定がなくて…」と自虐で謝られると、込山は「すみません!」と恐縮していた。

 ユニット曲で「心の端のソファー」を歌う世界選抜総選挙7位の武藤十夢(23)は、尊敬する大島優子(29)と同じポジションを担当した。大島には前日にLINEで「気をつけることはないですか?」とアドバイスを求めたところ、「全然関係ない、『神セブンおめでとう』って(返信があった)」と明かした。大島のまさかの反応に苦笑いしつつ、「興味を持ってくれているのはうれしい」と喜んだ。

 48グループ史上初の組閣を経て、この公演が初めて行われたのが10年3月だった。チームAから離れた寂しさを忘れられなかった峯岸は、ラストの「引っ越しました」を歌いきることで古巣への思いを断った。「当時はAを思い出しながらチームKで頑張る決意で、涙があふれました」。当時は涙で歌ったこの曲を、この日も歌い出しで感情たっぷりに歌った。「本番は、それぞれがそれぞれの涙を流せるように、いい初日を迎えたい」と、決意を口にしていた。

 初日メンバーは以下の通り。峯岸みなみ、藤田奈那、武藤十夢、茂木忍、小嶋真子、市川愛美、込山榛香、湯本亜美、下口ひなな、横山結衣、小田えりな、山田菜々美、中野郁海、倉野尾成美、武藤小麟、安田叶。前座ガールズ出演は長友彩海、勝又彩央里、矢作萌夏、岡田梨奈。