SKE48の完全密着ドキュメンタリー映画「アイドル」(19日公開)について、斉藤真木子(24)高柳明音(26)大場美奈(26)がこのたび、取材に応じた。

同作は、今年10周年を迎えたSKE48の、今夏をとらえた作品だが、それはまさに筋書きのないドラマだった。

今年6月、SKE48のホーム、愛知・ナゴヤドームで開催されたAKB48世界選抜総選挙で、SKE48は松井珠理奈(21)須田亜香里(26)のワンツーフィニッシュを果たした。だがその直後、珠理奈が体調不良で長期休養に入った。

斉藤は「映画のあるなしにかかわらず、この10年間のクライマックスとして、誰も予想していなかったことが起きたわけです。きっといつか来るであろう珠理奈さんがいないSKE48は10年を迎える前のタイミングで、私たちにかせられた試練だったような気持ちです」。

また、「珠理奈さんに重荷を背負わせていたんだということ実感したし、それによって1人1人がSKE48との向き合い方を知れた期間だったと思います」と振り返った。

絶対的エース、松井珠理奈不在の夏。高柳にとって「美浜海遊祭」が最も印象的だった。「初めて1期生のいない美浜だったんです。でも、アイドルはみんなに勇気、元気を届けて楽しんでもらうのが1番だから、来てくださっている方に珠理奈さんがいなくて寂しいとか、そういう面をみせてはいけないと思ったので、本編ではまったく触れませんでした。その上で『一緒に待っていよう』というのを唯一SKE48として伝えられるイベントが美浜でした」。

そんな珠理奈は、9月に劇場で復帰あいさつ、翌日にテレビ出演した。中旬には、3年ぶりの開催となった「リクエストアワー2018」で、ファンの前でパフォーマンスを披露した。

大場は、珠理奈不在の夏を過ごし、在籍していることの大切さを感じた。「卒業して本当にいない夏だったら、また意味は違っていたなと思うんです。在籍してくれている。今は数曲しかできなくても、そこに姿がある。それがこんなに大切なんだ、ということを実感しました。珠理奈さんの姿が見られる今って、こんなにみんなが幸せで安心するんだって、ファンの方のまなざしも含めて、すごくそう感じました」。

「アイドル」はSKE48に密着したドキュメンタリー映画だが、そこいは10代20代の頑張る“女の子”が描かれている。

高柳はいう。「年齢性別を問わず、アイドルがどういうものなのかを見て感じられるものあると思うので、アイドルとしてみるのもいいと思います。でも、SKE48だけじゃなくて、世の中にこうやって頑張って、必死になって生きている女の子がいるということ知ってもらえたらいいなと思います。その上で、あわよくば、SKE48というグループを好きになってもらえたらいいなと思います」。

大場は「アイドルSKE48というよりは、1人1人の女の子のドキュメンタリーとして見てほしいです。それが『アイドル』です」と語った。