AKB48が12日、東京・秋葉原のAKB48劇場で「配信限定公演」を行った。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、同グループでは先月26日から劇場公演や握手会などを中止・延期してきた。05年12月にオープンの同劇場で、無観客での公演は初めて。この日は大家志津香(28)らチームBメンバー16人が出演。定員250人の劇場内は無観客のまま公演を行い、動画サイト「YouTube」や配信アプリ「LINE LIVE」などで生中継した。

通常の公演も会員制のオンデマンドで生配信を行っているが、今回はカメラの台数も増やしたり、MCパートも企画を行うなど工夫をこらした。谷口めぐ(21)は「たくさんカメラの向こうの皆さんにレスします」と笑顔を届けた。

07年に加入の大家は公演後、初の配信限定公演に「ファンの皆さんの声援のありがたさを、改めて感じました」。公演やイベントが中止・延期になる中、メンバー同士で連絡を取り合い、YouTubeでの生配信などを行ってきた。「劇場は一番遠くても7メートルくらいでいい意味で狭いです。配信を見て、劇場公演に来たらもっと楽しいと思ってもらえれば」と話した。

またチームBキャプテンの岩立沙穂(25)は「もっと寂しい感じになると思いましたが、メンバー同士でカバーし合ってチームワークも感じられました」とこの日の公演を振り返った。「劇場はAKBにとって大切な場所ですし、AKBだけが使える場所でもあります。ファンの皆さんと直接交流できるのが1番ですが、寂しい思いをお互いしないように、これからもいろいろなことをやっていきたいです」と前を向いていた。

同劇場では15日まで各チームが配信公演を行う予定。姉妹グループは、NMB48が今月3日から無観客で配信公演を行っていた。