AKB48武藤十夢(26)が、今月から芸能事務所「生島企画室」に所属していることを16日、自身のSNSなどで発表した。

このほど日刊スポーツの取材に応じ、アイドル、女優、気象予報士、ファイナンシャルプランナー(FP)として“四刀流”の活躍を誓った。【聞き手=大友陽平】

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同社は、設立者でフリーアナウンサーの生島ヒロシ(70)ら多くのアナやキャスターをはじめ、浅野温子(60)池畑慎之介(69)朝比奈彩(27)ら役者も数多く所属している。

「もともと事務所移籍はしたいと考えていましたが、気象予報士をとった19年からは特に考えるようになりました。当時はやりたいこともフワッとしていましたが、コロナ禍でいろいろ考えるようになって、やりたいことも定まってきた時に生島企画室さんとの縁がつながってお世話になることになりました。幅広くお仕事されている方がたくさんいらっしゃって、自分のやりたいこともできるんじゃないかなと思いました」

アイドル活動と両立しながら、19年には足掛け4年で平均合格率5%ほどの難関と言われる気象予報士に合格。昨年3月に、成城大大学院経済学研究科を修了し、今年6月にはFPの2級技能士に合格した。生島もFPなど多くの資格を持っており「たくさん教わりたいと思います!」。生島も「若いのにアンテナの高さには驚いていて『ヒロシ、か・ん・げ・き!』。一緒になって勉強し、いろんな資格も取りましょう」と期待している。

「自分の武器がいかせる仕事をしていきたいです。天気と経済に強いアイドルを目指して…。アイドルもやって、天気もお金もやって、演技もやりたい(笑い)。そんな女性アイドルはいないですよね。FPに関しては本で勉強したくらいなのでまだまだ。次期社長? そこまでは言ってないですよ!(笑い)」

4月からはABEMA「ABEMA Morning」(月~金曜午前7時)の金曜お天気キャスターを務めている。毎回自ら原稿も準備して、生放送に臨んでいる。

「アイドルをやっているからこそ生放送もできていると思います。昔は総選挙のスピーチとか、本当にダメダメだったんですけど…(苦笑い)。先輩が卒業されて、MCでも仕切ったりとか、誰もしゃべらなかった時に穴を埋めたりとか、大人数ならではの経験をしているので、瞬発力みたいなものは少しはついてきたのかなと思います。気象予報士の資格を取ったんだって、いまだに言われることもあるので、もっとたくさんの方に知っていただいたらうれしいです」

5月に最後の1期生・峯岸みなみ(28)が卒業し、AKBにとっても新たな節目を迎えている。先月からは地上波での冠番組、テレビ東京系「乃木坂に、越されました~AKB48、色々あってテレ東からの大逆襲!~」(火曜深夜1時35分)が始まり、9月29日発売のシングル「根も葉もRumor」では10年9カ月ぶりの“純AKB”として臨み、「どえらいダンス」と名付けるほど最難度のダンスにも挑んでいる。

「峯岸さんが卒業されたり、(5月の)単独コンサートはゆきりん(柏木由紀)さんがプロデュースしてくださって、いい結果も出せているのかなと思います。番組も始まったり、みんなでおもしろくしていけたらと思います。シングルのダンスも本当に難しくて、みんなで3週間ぐらい、1日3時間毎日のようにレッスンしました。みんなの気合も入ってますし、AKBがまた1つ勢いがついたらいいなと思います」

今後もAKB48としての活動をはじめ、演技にもより力を入れていく。

「これまでとまた違ったお仕事をやることによって、AKBにこんな子がいるんだって思ってもらえたらと思います。AKBにとっても、生島企画室にとっても、お互いプラスの効果が生まれるように頑張ります!」

◆武藤十夢(むとう・とむ)1994年(平6)11月25日、東京都生まれ。愛称「とむ」。11年にAKB48の12期生として加入。実妹の小麟(おりん)もメンバー。選抜総選挙は最高7位(18年)。成城大大学院経済学研究科修了。19年に気象予報士に合格し、現在はABEMA「ABEMA Morning」(月~金曜午前7時)金曜お天気キャスター。6月には、ファイナンシャル・プランニングの2級技能士を取得。156センチ。血液型B。