横山由依はアンコールでドレス姿で登場し、「君がいなくなる12月」をソロ歌唱した。その後スピーチし、ファンやメンバーに感謝を伝えた。スピーチ全文は以下の通り。

【関連記事】横山由依卒コン写真特集

この楽曲を初めていただいた時に、ああこんな気持ちになるんだなって想像していたんですけど、本当に実際こんな気持ちになっていて、秋元(康)先生って何で先のことが分かるんだろうなって思って、あらためて秋元先生の偉大さを感じています。秋元先生がAKB48を作ってくださらなかったら、私は今ここにはいません。AKB48がない人生は想像できないくらい、私にとって、本当に大切なものです。

12年前、深夜バスに乗って(東京に)通っていた私が、いろんなことがこの12年間あったんですけど、その全てには、全部、近くにメンバーがいてくれていたので、それがなくなると思うと、とても寂しいです。でも、それでも一歩踏み出そうと思えたのは、私が、以前から思い描いていた夢が、より具体的に見えてきたからです。まだまだなんですけど、これからお芝居と歌を磨いていって、それで表現できるような人になりたいと思います。

この12年間で一番印象に残っていること、たくさんあるんですけど、やっぱり2代目の総監督になったことかなって思っていて。初代総監督のたかみなさんが私を総監督に指名してくださって、たかみなさんという壁がすごく高くて、自分自身と比べてしまい、落ち込むことも多かったり、泣くことも増えたりとか、孤独を感じることもたくさんありました。

でも、たかみなさんはたかみなさんだし、私はたかみなさんになる必要はなくて、私は私でいいんだって、ある日思えたことがあって。そうするとすごく楽になって、周りを見ると、メンバーとか、スタッフさんがすごく優しくて、自分の弱いところを見せられるようになりました。それで3代目の総監督に(向井地)美音を指名してから、またこう見える景色が変わってきて。人と比べるということはすごく苦しいです。でも、自分が自分らしくいられることって、すごく楽しいんだなって思いました。

こんなに、年齢だったり、考え方が違う人たちと一緒に1つのものを作るっていうおもしろさとか奇跡を、今、本当に感じています。

そして今日、配信で見てくれているメンバーのみんな。コロナ禍ということもあって、メンバー全員とステージに立つことができなくて、それがすごく申し訳ない気持ちでいっぱいです。卒業までにみんなとできるだけ会えたり、ステージに立てたらいいなって思っています。

そして、舞台裏にいてくれている、今日一緒にステージに立ってくれているメンバー。みんなの思いも背負って、このステージに立つって言ってくれて、すごくリハの期間から、支えてくれたりとか、この曲好きになりましたとか言ってくれたりとか、私、12年間やってきて、このAKB48で、今のメンバーの中で卒業できるのが本当に本当に幸せだなって思えたのはみんなのおかげです。ありがとうございます。

そしてスタッフの皆様、今まで本当にありがとうございました。私は、皆さんじゃなかったら、12年も続けてこられなかったし、今日はこうして皆さんのお力をお借りして、ステージに立てていることをうれしく思います。

そして最後に、ファンの皆さん。会場に来てくださった皆さん、配信をご覧になってくださっている皆さん。私は決して目立つタイプではなかったんですけど、そんな私を見つけてくれて、長い間応援してくださって、本当にありがとうございます。皆さんの応援があったから乗り越えられたことがたくさんありましたし、こうして一歩踏み出そうと思えたのも、皆さんのおかげです。私は本当に1人でここに立てていなくて、本当に本当にたくさんの方に支えられてきたなっていうのを、あらためて今日ここで感じています。今まで出会ってくれた皆さん、本当にありがとうございました。

(頭を下げて、大きな拍手を浴びる)

ありがとうございます。これからも、見てくださっている方に、夢とか希望とか、明日から頑張ろうって思っていただけるような活力になれる、そんな存在になれればと思います。これからもAKB48と横山由依の応援を、よろしくお願いします。

(頭を下げて、大きな拍手を浴びる)

ありがとうございます。(スピーチの)長さは大丈夫でしたか?(笑い)ありがとうございます。