あけましておめでとうございます! 新年1回目はBCリーグ新潟の稲葉大樹内野手兼野手コーチ(37)についてです。

今季、独立リーグ史上最長の在籍16年目を迎える“ミスターBCリーグ”です。通算875試合出場で933本の安打。誰も達成していない1000本安打の期待がかかります。モチベーションの根本にあるのは「NPBへ行きたい」という思い。「12球団どこかのユニホームを着て、1打席でも立ちたいんです」。これは入団当初から変わっていないそうです。

心掛けているのは「調子が悪い時こそ、下を向くのではなく一生懸命、練習する」こと。試合中は結果が出なくても落ち込んでいる姿を後輩に見せないよう、率先して声を出し、試合後、誰も見ていないところでバットを振る。「泣きながら素振りをしたことは何度もあります」。

ダンスが苦手だった私はNGT48に加入間もないころ、レッスンが終わって家に帰り、その日やったことを時間を忘れて練習しました。うまい先輩のまねをしたり、今も試行錯誤しています。駅伝に詳しい、先輩の西村菜那子さんが駅伝のお仕事の際、辞書の厚さほどのプリントを持ち歩き、熱心に読んでいる様子を何度も見ています。

何事も「もっとうまくなりたい」という気持ちが大切。そして人からは見えない取り組みが今後につながるんですね。私も目標に向かうために稲葉選手のようでありたいと思いました。

稲葉選手の今季の目標は打率4割とシーズン100安打。それ以上に「高校(安田学園=東京)の先輩でもある橋上監督を胴上げすること。個人目標よりもチームの独立リーグ日本一を達成したい」と話していました。(NGT48 真下華穂)