AKB48茂木忍(25)が、芸能マネジメント会社「株式会社充s(ジュウス)」に移籍したことが5日、分かった。グループ加入12年目を迎えたタイミングでの新たな節目。このほどインタビューに応じ、「私はあきらめの悪い女。12年目の可能性を探りにいきたい」と意気込みを語った。【聞き手=大友陽平】

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苦節11年。遅咲きの苦労人が、新たな節目を迎えている。「充s」には、卒業生の横山結衣(21)や、最新シングルセンターの千葉恵里(19)が所属している。

茂木 事務所に所属するって、すごく魅力がある人にしかできないって、ずっと勝手に思っていたんです。なのでお話をいただいた時は、『私を拾ってくれる人がいるんだ!』って、すごくうれしかったです!

20年から村山彩希(25)岡田奈々(25)向井地美音(24)とともにYouTubeチャンネル「ゆうなぁもぎおんチャンネル」を開設してファンの数も増やし、昨年10月発売のシングル「久しぶりのリップグロス」で初選抜入り。グループ史上、デビューからの“最長”記録となった。

茂木 選抜があったからこそ、今回のようなお話も来たと思っています。それまでの10年間、私に限らず、みんな長く頑張っているわけじゃないですか? その中でたまたま、見てもらえるタイミング、気付いてもらえるタイミングがあるかないかだと思うんです。それが私の場合は、YouTubeが始まって、見つけてもらえる機会が増えて、選抜にも…という流れがあって…。自ら波を起こしているわけでもないけど、いろいろなタイミングが重なって起きた波に、今は『乗るしかねえ!』みたいな感じです。

初の選抜入りで、感じたことも多かった。

茂木 全部が新鮮で、楽しくてうれしい状態が続いてます。浮かれてるんじゃないぞ! って話なんですけど、10年以上やってきて現実を知っている分、あいさつはしっかりしようとか、すごくささいなことですが、そういうことには気を付けてます。自分用の衣装を、スタッフさんが考えて作ってくださったり、1つ1つありがたみを感じながらやっています。

これまでも、ナイスバディーを生かした水着グラビアや、舞台なども出演してきたが、今回の事務所移籍で、今後の活動も、AKBでの活動にとどまらず、さらにマルチに広がっていきそうだ。

茂木 いただいた仕事は全部頑張りたいです。11年目で選抜になったり、まだ眠っていた可能性があるかもしれない! って(笑い)。井の中の蛙(かわず)大海を知りにいきたいというか、12年目の可能性を探りにいきたいです!! 大海にのまれてもいいです。体を張ることもきっとできるし、金髪でこんな見た目なんですけど、ちゃんと一生懸命できます!

昨年9月に出演した日本テレビ系「上田と女が吠える夜」では、大先輩の高橋みなみ(31)をいじって爪痕を残すなど、トークスキルの高さもかいま見せた。

茂木 しゃべることも最近頑張ってます。たかみなさんと出られた時の反響もすごかったです。ラジオもすごく好きで、芸人さんとおしゃべりしたいですし、たくさん勉強していきたいです。

そもそも、AKB48の加入も、10期生オーディションから何度も挑戦しては落ちて…を繰り返しながら、やっとのことで13期で加入を果たしている。

茂木 10年以上頑張ってきたこんな人いますけど、どうでしょう? という感じです。オーディションから数えると、合計15年ぐらい費やしてきているので、私、“あきらめの悪い女”なんです! まだ全然何も知らないんです! よろしくお願いします!!

 

◆茂木忍(もぎ・しのぶ)1997年(平9)2月16日、千葉県生まれ。愛称「もぎちゃん」。11年12月に13期生としてお披露目。選抜総選挙は、第4回から圏外→外→外→57→47→74位→外(101位)。18年にはIZ*ONEメンバーを選出する「PRODUCE48」にも挑戦。19年には舞台「カーテンコール~この想い、届け!~」で初主演も。趣味はメークと消しゴムハンコ。162センチ。血液型AB。