AKB48グループが握手会を再開した。5日、東京・有明の東京ビッグサイトで「前しか向かねえ」個別握手会が行われた。

 5月25日に起こった襲撃事件以降、握手会などの交流イベントは延期されていたが、41日ぶりにファンと握手で交流した。

 握手会は、警備態勢を強化して行われた。入場時には、手荷物チェックや約50台の金属探知機によるボディーチェックが行われた。これまでメンバーと握手する際は、長机のみを挟む形だったが、1メートル強の柵が設置され、メンバーの後ろには警備員が配置された。各レーンも、カーテンなどで仕切られることなく、開かれた状態で行われた。

 警備態勢が物々しい中、ファンも粛々と受け入れている様子で、メンバーも笑顔で迎えた。グループ総監督の高橋みなみ(23)は交流サイト「グーグルプラス」で手のひらの写真を載せながら「会えてよかった」とつづったほか、ファンとは反対側から、握手する際に乗っている台との写真を載せ、ファンに握手会の様子を伝えた。

 けがをした川栄李奈(19)入山杏奈(18)は静養のため、峯岸みなみ(21)らは病気のため欠席した。

 AKB48グループの握手会は2種類あり、この日行われたのは「個別握手会」。事前にインターネットなどで、握手するメンバーを選択して参加を申し込む。その際、身分の確認なども合わせて行われる。一方、「全国握手会」はCDに封入されている握手券を持参すれば誰でも参加できる。襲撃事件が起こったのは個別握手会ではなく、全国握手会だった。