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石原裕次郎賞-「THE LAST MESSAGE 海猿」羽住英一郎監督

羽住英一郎監督
左から三浦翔平、羽住英一郎監督、石原まき子さん、木村大作監督

【授賞式記事】

 全受賞者の最後に登壇した羽住監督は、まき子さんからのビッグなメッセージに感激し、驚いた。「すごくすてきな、すばらしい映画でした」。羽住監督の口から「石原裕次郎さんの名前が付いた賞をいただけることを、ファンに報告できることを本当にうれしく思っています」と、感謝の言葉が自然に出てきた。

 邦画を代表する海洋スペクタルとして、裕次郎さんに通じる壮大さが評価された。「劔岳 点の記」で壮大な山を描き、昨年の石原裕次郎賞を受賞した木村大作監督(71)も「おめでとう…ふふふ」と祝福した。04年6月の第1作「海猿」公開時は、決まっていない続編の予告編を無理やりつけ「何とか2作目にこぎ着けたい」と祈った。そして06年公開の「LIMIT OF LOVE 海猿」が興収71億円の大ヒット。テレビドラマを含めた3部作で終わる予定が、ファンの熱い声で今作の製作に至った。

 機動救難隊員役の俳優に、広島県呉市の海上保安大で厳しい訓練を課し、水中シーンも数十本のドラム缶から何度も水を流すなど過酷を極めた。ロケを超えた現実づくりにこだわり、俳優のリアルな表情を浮き彫りにした「アナログ感」が観客の心をつかんだ。まき子さんも「俳優さんのアップが大好きですが、しっかり分かるように撮っていた。寒さに震えながら見た水中シーン…ご苦労があったでしょう」と絶賛した。

 再続編の製作については「最終章のつもりでつくった。望む声はうれしいけどハードルは高い」と慎重だ。ただ「スペクタクルを上げるだけでは、お客さんも満足しない。ドラマやキャラクターが超えていかなければならない」と、新たな「海猿ワールド」の可能性を口にした。【村上幸将】

[2010年12月29日 紙面から]

 ◆THE LAST MESSAGE 海猿 2010年9月、超大型台風が近づく中、日本、韓国、ロシアが協力して1500億円をかけて建造した天然ガスプラント「レガリア」に、掘削用のドリルシップ「リンドワーム」が激突した。海上保安官の仙崎が救助活動を行う中、予期せぬ爆発が発生し、乗務員とともに施設に取り残され逃げ場を失う。仙崎は2年目の潜水士・服部拓也(三浦翔平)と組み、台風直撃の危機が迫る中、生還への道を探る。

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石原裕次郎賞・石原裕次郎新人賞とは
 1987年(昭和62)に亡くなった、戦後を代表するスター石原裕次郎さんの遺志を引き継ぎ、日刊スポーツ映画大賞に併設。石原プロモーションが運営に全面協力している。その年に最もファンの支持を得て、スケールの大きな作品に贈られるのが石原裕次郎賞。裕次郎さんをほうふつとさせる将来性豊かな、映画デビュー5年以内の新人に贈られるのが、石原裕次郎新人賞。賞金は各300万円、100万円。




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