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6代目 ダニエル・クレイグ(2005年10月15日付)

6代目007は演技派ダニエル・クレイグ

上の写真をクリックで当時の紙面PDFへ
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記事概要 007シリーズ第21作「007 カジノロワイヤル」の6代目ボンド役にダニエル・クレイグ(37)が決まったとの紙面。初の〝金髪ボンド〟であると、ニッカンのロンドン通信員が伝えている。

 金髪、青い瞳で、個性派、演技派と高く評価されている。クレイグは「僕の評価がどうこうよりも、だベストの映画をつくりたいだけだ」。「カジノロワイヤル」は原作者のフレミングが書いたシリーズ第1作で、若いボンドが007になるまでを描いた記念すべき作品だ。

 翌06年12月1日付紙面では、クレイグの来日意見の様子を紹介。撮影を振り返り「ものすごく体を使う作業でヘルシーになった。ラブストーリーも融合させている点が魅力」。クレイグの大ファンとして登壇した吉川ひなのから花束を受け取ったが、ひなのから「セクシー」と熱烈歓迎され、照れて後ずさりするキュートな一面もみせた。

【2005年(平17)10月15日付】  >>紙面PDFへ

梅ちゃん評

ロンドン五輪開会式での007の演出がかっこよくてしびれた。開会宣言をするエリザベス女王を宮殿に迎えに行き、ヘリでエスコート。いかにも女王陛下の007という風格で、上空から“スカイフォール”する場面もイカしていた。

 初代ショーン・コネリー以外では、このクレイグのボンドが一番好み。「カジノ・ロワイヤル」では、冒頭から凄惨(せいさん)な殺しのシーン。こういう汚れ仕事に手を染めてきた人間だという暗さをきちんと引き受けていて、この男の打つ手にわくわくするのだ。

 ジョーク&ユーモアが少なくてちょっとまじめすぎるけれど、何を着ても似合うから何者にも見えるミステリアスさがあるし、渋くてタフなボンド像を体現。女とは本気の恋をしないというハードボイルドな魅力の一方で、財務省の女エリートを一発でプロファイリングしてみせる挑戦的な笑顔。女にはたまらないツンデレな魅力は、6代目クレイグだけのもの。ボンドガールではなく、ボンドの方が水着(海パン)になるなど、セクシーボディーを強調しているのも独特です。

 ◆ダニエル・クレイグ
1968年3月2日、英チェスター生まれ。名門ギルドホール音楽演劇学校を卒業し、92年に米映画「パワー・オブ・ワン」で俳優デビュー。05年、6代目ジェームズ・ボンドに起用され、06年「007/カジノ・ロワイヤル」、08年「007/慰めの報酬」が公開された。

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