DリーグのDYM MESSENGERSがこのほど、東京・江東区立深川第四中学校の特別授業「ダンス披露講演会」の講師役を務めた。Dリーグとチームを紹介する動画の上映後、ディレクターのTAKUYA(46)とメンバー10人が1、2年生約300人が集まった体育館の舞台に上がった。TAKUYAが「Dリーグを知っている人?」と問いかけると、緊張や照れもあったのか手を挙げた生徒はちらほら…。「少ないなあ」と苦笑いからのスタートとなったが、リーダーFOOL(32)の「音楽が鳴って体をゆらすだけでダンスなんです」という言葉通り、体育館はじょじょにゆらゆらと揺れていった。

MESSENGERSが得意とするストリートダンスの披露に続き、当初は一部を対象とするはずだったダンス指導は、生徒全員に行うことになった。最初に取り組んだのは「ケン、ケン、パー」。その場で片足で2度跳んで、足を広げる。そのうち「右でも左でもどっちの足から跳んでもいいんだよ」「ひざを少し曲げたりしてみて」と声をかけると、各生徒が思い思いの「ケン、ケン、パー」をやり始めた。次は「ケン、ケン、パー。ケン、パー、ケン、パー、ケン、ケン、パーでやってみよう」。さらには頭上で手拍子など腕の動きも加わっていく。最後は「ポーズ!!」のかけ声とともに、自由なポーズでストップすると、短いながらストリートダンスが完成。硬かった体育館が、心地よい揺らぎと、自由な笑顔で包まれた。その様子をスマホに収めようと、先生たちが生徒の笑顔を追いかけた。

中学校の保健体育のカリキュラムにダンスが採用されて、11年になる。創作ダンスやフォークダンスとともに、ストリートダンスへの取り組みも推奨されている。それでも、専門の指導者は限られ、ダンス、さらにはストリートダンスを授業に浸透させるのは難しい状況にある。TAKUTOは「枠にはまらず、自分がいいなと思うのがストリートダンスです。変わっていく、学び続けるおもしろさもある。ダンスは生き物なんです。そのへんに気付くきっかけになってくれれば」と話す。音楽に合わせて体が動いたら、次の動きを加えていく。ダンスの魅力がシンプルに伝わっていく様子が見える機会になった。

すっかり打ち解けた生徒たちはメンバーに次々と質問を始めた。

-中学生のころの夢はなんでしたか

TAKUTO(21) 最強のダンサーになることです。

Yasmin(26) 吹奏楽部を一瞬でやめてしまうぐらい、ダンスに夢中になっていて、世界一のダンサーになるのが夢でした。ブレイキンをやっていたので、クルクル回る人の中で1番になりたかった。その前は歌って踊れるアイドル警察官になりたかった(笑い)。

-ダンスを始めるきっかけはなんですか

HANA(33) 習い事の1つとしてダンスに出会いました。親が「やってみたら」って。

Yoshiki(21) 仮面ライダーが大好きで、(俳優の)佐藤健くんが演じていた仮面ライダー電王の紫(リュウタロス)が超ブレイクダンサーで、それに憧れてダンススクールに行ったら、ブレイクダンスのレッスンがなくて、ロックダンスを始めました(笑い)。

-好きな人はいますか(場内どよめき)あっ、ダンサーで好きな人、憧れの人はいますか

AITO(21) プライベートで好きな人はいますよ(場内騒然)。このメンバーのみんなに憧れていて、いいチームだなと思っています。

Yu-mah(37) 結婚して、6歳の娘がいます。好きな人はいっぱいいます。好きな人はいっぱいいていいと思います。大事なのは仲間と友達。これからもずっと続くからです。ダンスやって良かったのは世界中に友達ができたこと。人をいっぱい好きになってください。【特別編集委員・久我悟】

Yasmin(左から2人目)は体育館の舞台上でも大きくジャンプした
Yasmin(左から2人目)は体育館の舞台上でも大きくジャンプした
中学校の体育館の舞台上からあいさつするDYM MESSENGERS
中学校の体育館の舞台上からあいさつするDYM MESSENGERS
DYM MESSENGERSは中学生へのダンス指導を「ケン、ケン、パー」から始めた
DYM MESSENGERSは中学生へのダンス指導を「ケン、ケン、パー」から始めた