林家ペーさん(83)パー子さん(77)夫妻の都内の自宅マンションで火災が起こり、自宅はほぼ全焼してしまいました。

知り合いの家に仮住まいすることになったものの、貯金がほとんどないというペー夫妻のため、10月20日に浅草・東洋館、11月4日に大井町のきゃりあん大ホールでチャリティーイベントが開催されます。すでに東洋館のチャリティー公演は全席完売したそうです。

ペーさんの師匠、初代林家三平さんには記者になったばかりのころから取材していたこともあって、ペーさんとの付き合いも長いものがあります。先日、気になって、ペーさんの携帯に電話し、「日刊スポーツにいた林です」と名乗ると、ペーさんはすぐに「あっ、尚之さんね。久しぶり」と答えてくれました。

その時は、携帯番号を登録していたんだなと思いましたが、実は数年前に会社を辞めた時、それまで使っていた携帯は会社に返し、今回は退社後に購入した自前の携帯からの電話でした。自前の携帯で電話したのは初めてのことで、ぺーさんは「日刊の林=尚之」と姓名をしっかりと覚えていたわけです。

ペーさんはタレントの生年月日を即座に暗唱する特技を持っていますが、83歳になっても、ここ数年連絡のなかった記者の姓名をぱっと答える記憶力の良さに驚きました。

そして、申し訳なかったと思うことがあります。ペーさんを取材すると、必ず、直後に会社に大量の肉まんを差し入れしてくれました。今回の火災をめぐる取材で、貯金のない理由として「付き合いで差し入れした肉まん代が年間260万円になったこともあった」と話していました。いつも、おいしくいただいていましたが、ペーさんの取材する人への心遣いが、多額な散財になっていたことを初めて知りました。今、ぺーさんのために何ができるのか、考えているところです。【林尚之】