井上芳雄(46)が体調不良のため主演するミュージカル「ダディ・ロング・レッグズ」(東京・日比谷のシアタークリエ)を休演したというニュースに驚きました。
12日に初日の幕を開けたばかりですが、発表された井上のコメントによると、「風邪のウイルスが声帯に入ってしまい、思うように声が出ない」という状況で、休演という悔しい決断となりました。そのため、代役を佐野眞介(44)が務め、13日、14日、15日の公演は通常通り行われ、休演日をはさんで、井上は17日から復帰することが明らかになっています。
この舞台は「あしながおじさん」を原作にしたミュージカルで、登場するのは、井上演じるジャーヴィスと、坂本真綾と上白石萌音がダブルキャストで演じるジルーシャの2人だけです。井上によると、佐野は稽古時から井上がいないときは代役を務め、本番でも演出部の1人としてジャーヴィスが読む手紙などすべてのセッティングを担当していたという。大人数が出る公演なら、主要キャストが降板した時のため、「スウィング」と言われる代役を務める予備キャストがアンサンブルとして出演するケースが多いのですが、「ダディ」の場合は出演者が2人だけなので、裏方として支えながら、万一の事態に備えていました。
佐野は「ミス・サイゴン」にも出演経験があり、「ミュージカル座」というミュージカル劇団で活躍しています。亡くなった神田沙也加さんが客演で主演したミュージカル座公演「ひめゆり」などを見たことがありますが、良質な作品を上演している劇団です。今回の舞台では何もなければ、佐野は裏方として全公演を終えるはずでした。しかし、井上の急なアクシデントのため、舞台に立つことになり、公演中止という最悪の事態を避けることができました。佐野にとって、プレッシャーがある3日間とは思いますが、ここでしっかりと演じることが、今後にもつながると思います。【林尚之】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「舞台雑話」)




