東京・新宿エリアの繁華街某所を歩行していたところ、冬というのにショートパンツ姿で足を大胆に露出した外国人女性(推定20代半ば)がアイコンタクトしてきて「イングリッシュ、OK」と話しかけてきた。

道を聞かれるのかと思い立ち止まると、彼女は、英語と日本語をまじえ「シンガポールから昨日、日本に来た」と説明。そして「ワタシ、お金ない」「トゥモロウ、シンガポールに帰る」「ホテル、ホテル。ニマン、ニマン」とまくしたててきたのだ。要は、具体的額を提示した“路上売春勧誘”だった。

夜の新宿、某エリアで外国人女性から突如「イングリッシュ、OK?」と話しかけられ…(※写真と本文は直接的関係はありません)
夜の新宿、某エリアで外国人女性から突如「イングリッシュ、OK?」と話しかけられ…(※写真と本文は直接的関係はありません)

そして、すぐ近くにある高級ホテル(※ラブホテルではなく、外国人旅行客らが多く利用する高層の一般ホテル)を指でさし「ワタシ、あそこのホテル(に宿泊している)」と繰り返し、ついには、自身がチェックインしているという同ホテルの部屋のカードキーまで提示。

「ワタシ、寒い。お金ない。早く行こう」と言いつつ筆者の左腕をぐいっとつかんで離さない。そして同ホテル内に筆者を“拉致”しようとしたのである。

一見、新宿エリアの一部ラブホテル街などで古くからある「路上外国人売春」のようにも思えるが、ここはラブホテル街ではない。同女に関しては、最近新宿などで増えていると言われる、観光旅行客を装うなどして「一般ホテル短期滞在型・外国人売春女」と目された。

外国人旅行者らがよく利用する一般の大型ホテルに短期間滞在し、自身の部屋を売春場所として利用して稼ぎ、すぐ帰国するパターンなどが多いとされる。

新宿の街には近年、さまざまな外国からの旅行者が多い上、そうした人たちが利用するホテルを利用すると、売春行為が目立ちにくい側面があると彼女らが考えていることなどが、この手口横行の背景にあるのかもしれない。

実際、その自称シンガポール人から離脱した後も、近くの場所で、極めて類似した勧誘を「自称フィリピン人」から受けた。その女も英語と日本語をまじえ「ちょっと前、日本に来た。明日フィリピンに帰る」と言いながら、別の一般ホテルをさし「あそこに泊まってる。サンマン。OK?」と勧誘してきた。

このような状況や手口は“繁華街ウォッチャー”や風俗ライターには知られた話かもしれないが、少なくとも12月現在も、この手の売春女が夜の繁華街に跋扈し、違法勧誘をしている事実は確認できた。

【文化社会部・Hデスク】