会社では各種出前、外では立ち食いそば店か牛丼系チェーン、もしくはファミレス…というのが筆者の食生活の柱であるが、6月になったこともあり、個人的におすすめしたい、夏季における立ち食いそば「最強メニュー」が2つあるので今回はそれを一方的に紹介したい。
1つ目は以前も当欄で「煮干しラーメン」についてふれたことがある大手チェーン・富士そば。暑い季節になってきたら、筆者はとにかく「冷し肉富士そば」(500円、4~9月限定。ちなみに公式サイトでは「冷やし」ではなく「冷し」の表記となっている)ほぼ一択となる。
冷たいかけそばの上に豚肉、ワカメ、温泉玉子、大きなのり、ねぎ(※掲載写真の冷し肉富士そばは「ねぎ抜き」注文した時のもののため、ねぎが写っていません)などが乗っている。そして大きなポイントは、豚肉の上に赤い辛味噌のようなものがたっぷりかけられていることだろう。
この辛味噌が非常に良いアクセントとなり、さっぱりした冷やしそばの味にコクと深みをかもし出すことに成功しているのだ。すべての具材がうまく調和しており、見事。筆者の場合、温泉玉子を単品でもう1つ注文し、ほぼ毎回「ダブル玉子」にしている。
2つ目は同じく大手チェーン・小諸そばの「ごまだれせいろ」(確か340円。正式な提供期間はきちんと調べきれておらず不明)だ。このごまだれせいろ、ごまをベースにしたクリーミーなつけだれが特徴で、とにかく、ごまの風味がきき、そばとのハーモニーが抜群なのだ。
掲載画像には写っていないが、しかも、そばと一緒にごまが入ったびんもついてきて、自分で好きなだけ「すりごま」を振りかけてよいから、ごまの風味をさらに増すことができ、セサミン(=ごまに含まれる希少な抗酸化物質)も一定量摂取できる。
とにかく暑い夏、つるっと一気に食べれる立ち食いそばがこの「ごまだれせいろ」なのだが、筆者の場合、これも生玉子を単品で注文し、ごまだれの中に最初から投入する戦法をとっている。これにより、栄養的にも味わい的にも、さらにパワーアップするのだ。
実はこの小諸そば、日刊スポーツ本社の近くに「築地店」もあるのだが、責任デスク日に、会社を一瞬だけ抜け出して「小諸そばに行こう」と考え、そのタイミングをいつも狙っているのであるが、結局あれこれ案件が発生してしまい、最近はなかなか行けずじまいだ。
「何が発生するか分からない責任デスク日に、一瞬の間隙をぬうように小諸そば築地店に急行し、ごまだれせいろを食べて蘇生。その行為が記者らに一切ばれないままデスク席に戻り、何ごともなかったかのように業務を再開する」。これを達成するのがこの夏の大きな目標である。
【文化社会部・Hデスク】