モナリザを片山さつき財務大臣に見立てた「モサ・リザ」、阿修羅(あしゅら)像を麻生太郎氏に見立てた「アソラ像」など、名画と政治家を組み合わせた風刺画を集めた日めくりカレンダー「永田町絵画館」が発売されました。描いたのは、社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」の福本ヒデ(55)です。
31日のページに登場する「最高の晩餐(ばんさん)」は、名画「最後の晩餐」をもとに世界の首脳たちを描いた作品です。背表紙にはゴッホの「星月夜」をモチーフに国会議事堂と街並みが描かれています。福本は「国会の中でさまざまな思惑が動いていても、街の暮らしにはほとんど影響がない」と話します。大臣をめぐって大きく騒いでも、辞任すれば「話題はぴたりとやむ」。政治の世界と街の日常との距離感を、絵に込めたそうです。
作品の説明を始めると、福本は1枚1枚にまつわる話を熱く語ります。その姿は楽しそうで、絵への愛着が伝わってきました。舞台中心の生活を送る中で、絵を描く時間は1人で作品に向き合う時間でもあります。描き始めると2、3時間が過ぎ、「日常の嫌なこともすっかり忘れて没頭」するそうです。舞台後に絵を描く時間は「延長戦のように楽しい」と話します。
今回のカレンダーは、トイレや玄関、机の上など、生活の中に置いてもらうのが狙いです。絵は背表紙を含めて全37枚。日付は1から31までで、月や曜日に関係なく、年が変わっても使えます。
「何となく今日は何日かなと見て、面白いな、うまいこと言ったなと思ってもらえたら。日めくりなので、年中、そして永久に使えます」と胸を張ります。さらに「物価高で困っている庶民の皆さまの味方です」と話し、「明らかに後からつけたコンセプトですけど」と笑いました。
日付を確かめるつもりが、絵の風刺にクスッ。毎朝、永田町を1枚めくるのが楽しみになりそうです。【松浦隆司】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ」)




