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コラム

坂道の火曜日

乃木坂46、櫻坂46、日向坂46などの話題をお届けします。

2019年12月17日8時0分

日向坂・齊藤京子来年の夢は壮大に…トップアイドル

日向坂46の齊藤京子（22）が、初出場を決めた大みそかのNHK紅白歌合戦への思いを語ります。今日17日から2日間、千葉・幕張メッセでクリスマスライブも開催。次々と夢がかなう環境に感謝し、グループとしての目標や、心に秘めていた壮大な夢も明かします。【横山慧】

: サンタの格好でひらがなポーズを披露する日向坂46齊藤京子（撮影・小沢裕）

ライブのリハーサルまっただ中のインタビュー。「みんな体がバキバキになるまで頑張っています」という。2年連続のクリスマスライブ開催。「欅坂さんの『欅共和国』みたいに、毎年恒例になればいいなと思います。1年の中でも特に盛り上がるライブとして、楽しんでいただけたらうれしいです」と意気込んだ。

メンバーが紅白出場を知らされたのは、発表会見当日の朝だった。「違うお仕事の打ち合わせということでメンバーが集められたら、ものすごい数のスーツ姿のスタッフさんが来て、『NHKに行きます』って。これが紅白歌合戦なのか！　って思いました」と笑う。「みんなにとっても、私にとっても大きな夢だったので、うれしい以外の何ものでもなかったです。7年以上前から歌手を目指していたので、まさに夢みたいに思っていましたから」と振り返った。

喜びであふれた出場発表。「みんなが会議室から出た時、キャプテン（佐々木久美）が泣いていました」と明かした。16年5月にけやき坂46（ひらがなけやき）として加入。ほとんどメディア露出がない時期も味わったが、パフォーマンスを磨いて地道に人気を獲得していった。「夢がかなった時に、3年間やってきてよかった、自分たちの進む道がはっきりとわからなくても頑張った時期にも意味があったんだな、って思いました。夢をずっと追っていてよかった」と言い切った。

紅白初出場を受けて、「やっぱり『紅白出場』というのは大きいと思います。プレッシャーがあります」と責任感を口にする。「ここから先、もし失敗したら、『紅白アイドルなのに』って言われるかもしれないわけですから。これまで以上に毎日練習をしっかりやらないといけないと思います」と気を引き締めた。

周囲からの反応も違ってきたという。「両親がすごく喜んでくれていて、出場の発表から帰ってきた日に、夜ご飯食べ終わったら『紅白出場おめでとう』って書かれたケーキが出てきました。感動して、『本当にありがとう！』って20回くらい言いました」と笑顔で振り返った。「父と母に、友人や親戚の方からすごい連絡が来るらしいんです。私は友人ほとんどいないんですけど、それでも珍しく1人、2人くらいから連絡が来ました」と明かした。

番組は毎年必ず見ていたという。「やっぱり乃木坂さんと欅坂さんが印象に残っています。特に近くで見ていた欅坂さんは、毎年、今までの中で一番いいパフォーマンスをしていたイメージです」と振り返る。「私たちも見習いたいですけど、あまり考えすぎると緊張して『ハッピーオーラ』を出す笑顔がこわばっちゃうので、力みすぎずに頑張ります」と意気込んだ。

今年は2月に改名、3月にシングルデビュー。シングル3作をリリースし、環境もガラっと変わった1年だった。「憧れていたことがほぼ全てかなって、今までとは比べものにならないくらい恵まれすぎた1年でした」と感謝した。

紅白や日本レコード大賞はじめ、乃木坂46、欅坂46、日向坂46の坂道グループ3つがそろい踏みする。「ひらがなけやきの時は、まだ土俵に立てている感じがしませんでした。今もまだ全然追いついてはいないですけど、同じ土俵には立てているのかなって思います。来年はもう少しでも追いつけるようになりたいです」と誓った。課題はズバリ「知名度」だという。

「街中で『アイドルといえば？』と聞いた時、AKBさん、乃木坂さん、欅坂さんのように、名前が出てくるグループになりたい。AKBさんだったら前田敦子さんや大島優子さんのように、『日向坂といえば誰々』というのも目指していきたいです。1人1人がもっとたくさんの人に知ってもらえて、できることならそこに自分の名前が出てくる存在になりたいです」

アイドル活動を経て心境も変化した。「昔から歌手に憧れていたんですけど、夢が変わったんです。口に出して言うのは恥ずかしいんですけど、トップアイドルになることが夢になったんです！」と照れ笑いする。

「前田敦子さんや白石麻衣さんみたいな、アイドルの頂点というか、グループの顔。『アイドルといったら』で名前が出てくる存在。それって、もしかしたら歌手になることよりもっと大変な夢かもしれない。でも、今実際にアイドルとして活動しているので、チャンスは1ミリだけはあるかな、と。頑張りたいです」

紅白出場に続く新たな目標。謙虚ながらも、壮大な夢を口に出してもいいかも－。そんな自信もついた1年だったのかもしれない。