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コラム

坂道の火曜日

乃木坂46、櫻坂46、日向坂46などの話題をお届けします。

2020年2月4日8時0分

日向坂46東村芽依　初の最前列で誰よりも高く跳べ

日向坂46の東村芽依（21）は、抜群の身体能力の持ち主です。今月19日発売の新曲「ソンナコトナイヨ」では、ポジション最前列のフロントメンバーに選ばれました。おっとりとした口調からは想像できないような運動神経と、部活で鍛えた強いメンタルで、誰よりも高く跳びます。【横山慧】

: 運動神経抜群の日向坂46の東村芽依。ジャンプも決まります（撮影・柴田隆二）

「ソンナコトナイヨ」は、前髪を切り過ぎて落ち込んでいる女の子を励ます、爽やかなラブソングだ。「『切りすぎた前髪』『クラスで一番君が可愛いよ』って歌詞が好き。かわいいピュアな歌です」と解説する。「曲中にも『ソンナコトナイヨ！』って叫ぶパートがあるんですけど、そこはファンの皆さんにも一緒に歌ってほしいです」とアピールした。

グループで最も小さい153センチ。一方で、キレキレのダンスが特長というギャップでファンを魅了する。「どちらかと言うと、バキバキ系のダンスのほうが好きかもしれないです」。「ソンナコトナイヨ」でも、激しいパフォーマンスを披露する。「今までに比べると振り付けも激しいですね。踊っていて楽しいです。前髪を切るような動作の『チョキチョキダンス』がポイントですよ」と話す。

高い身体能力で、テレビ東京系「日向坂で会いましょう」では、肉体自慢のオードリー春日俊彰（40）に連続背筋のスピードや5メートル走で勝利した。一部では「奈良のチーター」とも呼ばれる運動神経は、幼少期から健在だったという。

「小学校では1年から5年まで、マラソン大会でずっと1位でした。田んぼの近くとかを走るんです。リレーでアンカーとかもやっていました。ちっちゃい頃から、走るのが好きで、家の前の駐車場みたいなところで友達とかけっこしていましたね。お姉ちゃんとか、お姉ちゃんの友達とかと、鬼ごっこもしていて。小学校では50メートル走7・5秒。男子よりも速かったです」

見た目とのギャップから、握手会でも「何でそんなに運動神経いいの？」と聞かれる。「自分でも分からないです。えへへ」。意外性も大きな魅力だ。中学では、マーチングバンドのライフルやフラッグなどを担当するカラーガード部に加入。吹奏楽部とともに3年連続でマーチングの全国大会に出場。1年から順に銀、金、銀賞に輝いた。

「めちゃくちゃ本気で、夢中でやってました。学校がある時もずっと朝練があって、朝6時くらいから吹奏楽部と一緒に学校の周りを10周くらい走るんです。そこから道場で足腰を鍛えるスクワットみたいな運動をして、さらに縄跳びとか…。夏休みも毎日、朝から晩まで部活でした」

超がつくほどの体育会系の3年間を過ごした。高校では一転、茶道部に所属し、裏千家のお免状（資格）もとったが、カラーガードのOBチームにも所属していたという。実家に帰った際にサプライズで誕生日を祝ってもらうほど、今でもカラーガード仲間の絆は深いという。「部活は正直きつかったですけど、本当にやっていてよかったです」と言い切る。

「今に生きていると思います。マーチングも団体競技なので、グループでの力とかを感じますし。先輩後輩の関係も学びました。メンタルも強くなったと思います。私、ライブとかでも緊張しないんですよ。多分、マーチングの大会にいろいろ出ていて、そこでメンタルが鍛えられたのかな、って最近思います。ライフルも、フラッグも、失敗したら明らかに分かってしまうので、毎回すごい緊張していましたから」

舞台度胸は折り紙付きだ。日向坂46は、3月から全国アリーナツアーを開催。今年12月6、7日に、初の東京ドーム公演も控えている。パフォーマンスを披露する機会も増えそうだ。

「東京ドーム開催が1年前に発表されたのってすごいことだと思うんです。そこに向けて、パフォーマンスやダンスとかで自分たちが何が出来るのかを考えて、日向坂を今まで以上にたくさんの人に知ってもらいたいですし、たくさんメンバーがいる中で、私のことも知ってもらいたいです」

日向坂46には個性あふれるメンバーが多く、「私は何もないので…。それを作りたい。ダンスがうまいって言われるのはうれしいですけど、自分ではまだまだだと思っているし、完璧にできるわけじゃないので、もっと頑張りたいです…！」と涙する。

体育会系精神だからこそ、謙虚で、貪欲に涙する。一方で「いちごが大好きで、『めいちご』っていうあだ名もあるので、そこも知っていただけたら…。かわいいの、好きなんです。えへへっ」とかわいらしく笑う。たぐいまれな“ギャップ力”で、大ジャンプを決める1年になりそうだ。