カジュアルフードも負けない！ダウンタウン編

　世界のスターシェフが一堂に会する食の祭典「ベガス・アンコルクド」３夜目は、カジュアル料理のダウンタウン編です。１夜目のフルコース晩餐会、２夜目のグランド・テイスティングとは雰囲気も一変。ハンバーガーの名店など、口いっぱいにほおばる豪快グルメの極上が広がります。

火を吹くカマキリにびっくり

　３夜目のメイン会場は、ラスベガス発祥の地であるダウンタウン地区。巨大ホテルが軒を連ねるストリップ通りから数キロ離れたところにある庶民的エリアで、２０１３年にお目見えしたお買い物の人気スポット「コンテナパーク」の中庭でアットホームに行われた。入り口では、８０年代ロックに合わせて触角から火を吹く、名物の巨大カマキリが豪快に動いていて、カジュアルフードのわくわく感を盛り上げる。

「シェイク・シャック」に感激

　地元のバンドによるライブ演奏を楽しみながら、６つの専門店の味を食べ歩くアットホームな雰囲気。この日はラスベガスでは珍しい雨上がりで、気持ちのいい風と柑橘系のカクテルがよく合う。

　ＮＹ発の人気バーガー店「シェイク・シャック」は、オリジナルのチーズバーガーにマヨネーズソースの揚げチップスをはさんだ、このイベント限定のクラックルバーガーを提供。ふわふわのパン、こんがりジューシーな牛肉パテ、コクのあるチーズとのコンビネーションが至福のひととき。東京店（神宮外苑など）は行列必至で並ぶ勇気がもてなかっただけに感激。人気商品のフローズンカスタードアイスクリームとのセットで、焼き上がるそばから来場者たちの手に渡った。

　地元ダウンタウンの人気店「イッツィ・ビッツィ　ラーメン＆ウイスキー」は、お客さんが具をカスタマイズして楽しむラーメン店。この日は、麺をシーフードとチャーシューで味付けしたコンビネーションプレートをふるまった。アメリカンレストラン「ザ・パーチ」は、トマトとアボカドのマイアミ風サラダや、チーズソースのスプリングチキンが人気を集めた。

神バーテンダーがカクテル実演

　翌日には、世界最先端の飲料専門学校「サザン・ワイン＆スピリッツ・カクテル・アカデミー」で、世界的バーテンダー、サルバトーレ・カラブレーゼ氏がカクテル作りの実演を行った。フレンチのスターシェフ、ヒューバート・ケラー氏お手製のランチに合わせたお酒を提案する趣向で、ハマチのカルパッチョ、ベーコンの卵巻き、カモの目玉焼き添え、トリュフのオムレツ、レッドベルベット・パンケーキなどのメニューに、最高級ワインやスピリッツ（蒸留酒）が提供された。

　次回は「ベガス・アンコルクド」を離れ、予約の取れない人気店の数々に潜入したラスベガス・グルメ編です。【梅田恵子】