中条あやみ(20)の取材もあって映画「チア☆ダン」を見た。劇場は公開初日とあってほぼ満員だった。観客層は、カップルや女性がメインだったが、私のような中年男性1人客もチラホラいた。

 ストーリーはよくあるスポ根もので「スクールウォーズ」を思い出した。展開が読めるほど分かりやすい話の流れだったが、後半は泣きっぱなしだった。加齢とともに涙もろくなり、泣ける映画は、少し恥ずかしいので劇場で見にくくなっているのだが、今回は仕事なので堂々と見に行ったのだが、結局、ハンカチを握りしめてエンディングを迎えた。

 なぜ、泣けるか。ある人は「あの物語は、ある程度年を重ねた人のほうが泣けるかもしれない」と言っていた。社会の荒波にもまれ、酸いも甘いもかみ分けた人のほうが、伝わってくるものが深く、だから感動できるのかもしれないと言うのだ。これには私も納得で含蓄のある言葉だった。

 中条さんの取材をした。メディアなどで「奇跡の9頭身」と評されているが、本当に9頭身だった。手足がすらっと長く、自分の姿を思い出すと、とても同じ人間とは思えないほどだった。

 思わず「本当に顔が小さいですね」と言ってしまった。するとスタッフが私の顔をじっと見た後「いや~冷静に見比べてみると、顔でかいですね~!」と言って笑っていた。このやりとりを、中条さんは、おそらく笑っていいのか、笑ったら失礼なのか一瞬迷ったのでしょうが、やはりおもしろい方が勝ったのでしょう。クスッと笑っていました。インタビュー取材も、これで場がなごむのであれば、自分のでかい顔もありかなと納得しつつ、控えめに笑っている姿を見て、気遣いのできる女性なのかなと思った。

 テレビで中条さんを見ない日はない。多くのCMに出演しており、そのどれもが印象的だ。4月から出演CMはさらに増える。

 11月には主演映画「覆面系ノイズ」も公開される。ストーリーを聞く限り、涙もろくなった私でも、ハンカチで涙をぬぐう必要はなさそうです。安心して見に行こうと思います。