2度のもやもや病手術から復帰した歌手の徳永英明(56)が、新曲に込めた思いを明かした。

 徳永は28日放送の日本テレビ系「ノンストップ!」にVTR出演。昨年2月に体調不良を訴えて医療機関を受診、もやもや病による脳梗塞発症予防を受けた当時を振り返った。

 「ツアーの疲れもあったと思う。ただ、1月の中盤から右手が重くなっちゃって」と体調に異変を感じていたという。病院に行って治療を受ければ治るだろうと軽く考えていたが、手術を受けることを強く勧められ、左複合バイパス手術は6時間におよんだ。

 徳永は女性ミュージシャンの楽曲カバーアルバム「VOCALIST」シリーズが大ヒットしたが、「出すたびに期待された。その間にオリジナルアルバムを出しても期待されるから、期待されるのが嫌だったのか、そんな心境だった」と期待が重圧になっていたという。

 同日リリースした復帰後初のシングル「バトン」では自ら作詞・作曲を手掛け、「自分のことしか書かない。自分の心境に従って詞と曲を書いた」という。ストレスを抱える同世代に向け「負けてもいいし泣いてもいいし立ち止まってもいいし、先に進めなくてもいいから、バトンをつなげてもいいしつなげなくてもいい」というメッセージを込めたと語った。