「ももち」こと嗣永桃子(25)が6月30日、東京・青海の野外特設会場で、ラストライブを開催した。この日がアイドル生活15周年の記念日。ハロプロキッズ(現ハロプロ研修生)、Berryz工房、カントリー・ガールズと、これまで各グループに所属した日数は計5479日。AKB48もしのぐ「アイドル期間最長」のレジェンドが、活動にピリオドを打った。

 ステージ上の巨大な桃の中から、ピンクの衣装で登場した。Berryz工房やカントリー・ガールズの曲をはじめ、ソロ曲などを次々と歌った。アンコールでは「私は自分が大好きです」と「ももち節」を披露した上で、「こんなふうに自分のことを好きになれたのは、ファンのみなさんのおかげです。15年間、たくさんの愛をありがとございます」と感謝。ファン8000人から大歓声を浴びた。

 小5でハロプロ入りし、アイドルに徹した15年間だった。プロ意識の高さはアイドル界随一。男性スキャンダルは一切なかった。「アイドルとしてこれが有りか、無しか、っていう基準を毎回考えて、15年間突き進んでこられた自信はあります」と言い切った。

 この日をもって芸能界を引退し、今日1日からは一般人となる。児童教育への道を歩むことになり、長らく封印していた恋愛もついに解禁になる。

 ももちは「ファンの方は『幸せになって』って言ってくださって、ありがとうございます。でも私はビジュアルもいいし、愛嬌(あいきょう)もあるし、運もいいので、大丈夫です! 皆さんのほうが、幸せになってください!」と潤んだ瞳で笑った。最後までプロのアイドル道を貫いた。【横山慧】