宝塚歌劇団は7日、宙組次期トップコンビを発表した。次期トップには大型男役スター真風涼帆(まかぜ・すずほ)が、11月20日付で就任する。現同組トップ朝夏まなとは11月19日に退団し、真風はその後任。

 また、すでに4月30日付で元トップ娘役実咲凜音が退団して以来、不在となっている真風の相手娘役は、100期入団の星風(ほしかぜ)まどかが抜てきされた。男役、娘役を含めて、100期生で頂点に立つのは初めて。娘役ではあるものの、劇団5組目として98年に創設された宙組の生え抜きトップも初。

 次期トップの真風は、06年入団。星組に配属され、175センチの長身と、男役らしい立ち姿で頭角を現し、09年に新人公演に初主演。以後、新人には近年では最多タイの5回も主演するなど、若手時代から人気を誇ってきた。

 星組時代は、6年超え在位だった元同組トップ柚希礼音(ゆずき・れおん)のもとで“帝王学”も学び、15年5月、柚希の退団と同時にに宙組へ移り、当時新トップに就いたばかりだった朝夏を2番手として支えてきた。

 真風はここまで、バウホール公演はもとより、大阪、東京の外部劇場公演でも主演経験は豊富。最近は歌唱力にも磨きがかかり、年々、存在感を増していた。

 その真風の相手役に決まった星風は、14年入団の100期生。まだ組配属前だった1年目、組回り時代に、宙組公演「白夜の誓い」で、当時トップ凰稀かなめが演じたグスタフ3世の少年時代に抜てきされ、注目された。

 2年目には新人公演初ヒロインを務めるなど、演技、歌唱力、ダンスの表現ともに安定した力を発揮。昨年、真風が主演した「ヴァンパイア・サクセション」でもヒロインを演じ、相手役を務めていた。

 真風、星風の次期宙組トップコンビとしてのお披露目は、宙組20年となる来年1月12日に初日を迎える宙組東京国際フォーラム公演。演目は未定。