俳優渡辺謙(57)が15日、都内で会見し、3月に報じられた不倫疑惑についておおむね事実と認めた。冒頭の謝罪と、主な一問一答は以下の通り。

 お休みの中、暑い中、私ごとのご報告のためお越しいただき、恐縮に思っています。本来なら記事が出てすぐに皆さんの前でお話しすべきだったかもしれませんけど、僕自身が事態を把握すること、妻のこともありましたので、冷静な時間を必要としたこと。そのときにオファーを受けていた仕事が今後どうなっていくのか、対処させていただくためにお時間をいただくことになってしまいました。

 この春に出た記事に関してはおおむね事実でございます。軽率な、ふがいない行動で、たくさん応援してくださった皆さんにご心配をおかけしまったこと、仕事を託してくださった関係各位の皆さまにも多大なる迷惑、ご心配をおかけしまったこと、本当に申し訳なく思います。

 何より妻(南果歩)には苦しい、悲しい思いをさせてしまったことは申し訳なく思ってますし、少し時間かけながら、ゆっくり軌道修正を図っているところです。妻も無事に仕事をさせていただけるようになったし、私も今後、米国に渡って映画を撮影し、秋からはNHKの大きなドラマにも決まっている。本当にこんな男でございますけど、もう少し応援してやってもいいかなと思ってくれる方がいらっしゃったら、もう少し自分を見つめ直して、俳優という仕事の中で自分は何ができるのか、(考えながら)前に進んで行きたい。

 -女性とはいつごろ知り合った

 渡辺 大阪で舞台をやっていたときに、知り合いが見に来てくれて、そのときにご一緒に食事をしたのが発端。先方も一般の方なので、できればプライベートなことはこの場では控えさせていただきたい。

 -お付き合いは3年ほどと報じられている

 渡辺 これも詳しくお話しすることではないけど、ずっと続いていたというわけではなくて、その間何度もアメリカで仕事していたりしたし、僕の中の決断が付かずに何となく続いてしまった。

 -報道後、女性とは

 渡辺 もちろん、先方にもご迷惑をかけてしまったので、きちんと話をして関係は解消しました。

 -付き合いがあったが、別れたということは

 渡辺 そうです。

 -報道後に別れた

 渡辺 そういうことになります。仕事していく僕が、俳優として生きていくことを第一に考えてくれた。

 -なぜその女性を求めてしまった

 渡辺 それに関しては、プライベートなことになるので、お控え下さい。

 -奥さんはショックを受けたと思うが、どんな話を

 渡辺 最初はすごくショックが大きかったので、どうしていくかについては(話すのに)時間がかかった。時間がたって落ち着いたときに、きちんと謝罪はしたんですけれど、(南が)「こんなことであなたが積み重ねたことは消えることはないから、頑張ってね」とは言ってくれた。

 -今は夫婦仲は持ち直しているか

 渡辺 僕の方でどうこう言える立場ではない。丁寧に時間をかけなければならない。

 -自宅には戻っているのか

 渡辺 すぐには戻れないでしょう? きちんと少し冷静になる時間が必要だったし、仕事の準備で以前から山小屋に行って準備することはあった。NHKのために、鹿児島に1人で取材旅行に行ったり、ハリウッド映画のために体作りをしたりとか、今までと同じようにやっている。ただ、(南とは)連絡を取り合ってますし、彼女も時間が空けば訪ねてきたりしました。必要な荷物があったら、事務所に宅急便で届けてくれる。たたき出されたとか、そんなことはなくて、普通に宅配便で送っていただきました。

 -十分な話し合いをしたのか

 渡辺 まだまだ時間かかると思っているし、彼女は仕事が始まったので、その中で時間を見ては話をしている。

 -南が病気療養中の出来事だったが、どう感じるか

 渡辺 (釈明は)一言もありません。申し訳ないと思います。

 -その女性とは本気だったのか

 渡辺 分かりません。嫌いじゃない人とは、そうはならない。ですからそのことに関しても、一生背負っていかなくてはならない。

 -交際女性は結婚を期待していたか

 渡辺 ないです。そういう話もありません。僕の方ではそこまでのことはなかった。

 -慰謝料などで解決したのか

 渡辺 ないです。

 -彼女にティファニーの指輪をプレゼントを渡したことで期待させてしまったのでは

 渡辺 僕の中ではそういうことではないプレゼントだった。クリスマス(プレゼント)とか。

 -妻と話し合いは今後もあると思うが、夫婦関係はどうなる

 渡辺 僕が今、言える立場ではない。支えていきたいと思っています。

 -感情的になってぶつけるとか)

 渡辺 それもちょっと個人的なこと、夫婦間のことになるので察して下さい。

 -怒っている感じだったか、悲しんでいる感じだったか

 渡辺 そっち(悲しんでいる)だと思います。

 -許してもらってない

 渡辺 そんなに「ちゃんちゃん」とはならないと思う。それ(怒り)はないと思う。それよりも、これからどうやってすべきなのかを聞きたいということだと思う。

 -すべての決定権は南にあるということか

 渡辺 それは…2人で決めていくことではないでしょうか。

 -渡辺さんとしては結婚生活を続けたい

 渡辺 それを言える立場ではない。

 -立場ではなく、思いとしてはどうか

 渡辺 そうあったらいいなと思う。

 -2人の子供(杏、渡辺大)には話をしたのか

 渡辺 彼らも立派な社会人ですし、家庭も持っているので、報告はしました。いずれにしても親子の縁はなかなか切れないので、僕が一生、背負ってゆっくりと関係を修復していくしかない。

 -南との結婚生活で、浮気がばれたことは初めてか

 渡辺 今回だけです。