マドンナ(58)の下着やラブレターなどを含む個人的な品物120点が米国時間の19日、オークションで売られる予定となっていたが、マドンナが18日、うち22点のオークションを禁じる緊急禁止命令を裁判所より獲得したことがわかった。

 ニューヨーク・ポスト紙などによると、マンハッタン最高裁判所がオンライン・オークションサイト「Gotta Have Rock and Roll」に対し、禁止命令を下したという。

 オークションに出品される予定だったアイテムはマドンナの手紙、写真、使用済みパンティー、髪の毛が付いたヘアブラシなどで、手紙の中には、マドンナが故ホイットニー・ヒューストンと女優のシャロン・ストーンについて「恐ろしいほど平凡」などと皮肉っている内容のものもあった。

 マドンナはマンハッタン最高裁判所に提出した宣誓供述書の中で、今月8日、元友人のダーレン・ルッツさんが自分の所有物をオークションにかけようとしていることを知ったとした上で、「元恋人テュパック・シャクール(1996年に死去したヒップホップ歌手)から受け取った非常に個人的な手紙がオークションにかけられることを、メディアの報道で知った。シャクールの手紙がもはや、自分の手元にないことを知らなかった」と主張している。

 裁判書類によると、シャクールさんの手紙は40万ドル(約4500万円)で落札されると予想されていたという。

 マドンナはさらに、「私の髪の毛からDNAを抽出できることはわかっている。自分のDNAが一般の人々に売られるということは、著しく不快である」と訴えているという。

 一方、元友人のルッツさんは、マドンナとのすべての争いは2004年、お金を払うことで解決した上、双方の間で合意に至っていると主張。裁判所に対し、オークションの禁止命令を解除するよう求めている。(ニューヨーク=鹿目直子)