生田斗真(32)と瑛太(34)が、映画「友罪」(来年5月公開予定、瀬々敬久監督)にダブル主演することが30日、分かった。瑛太主演の09年のフジテレビ系ドラマ「ヴォイス~命なき者の声~」と、昨年公開の生田の主演映画「土竜の唄 香港狂騒曲」に続いて3度目の共演。ダブル主演は初となる。生田は「瑛太さんが放つ獣のような鋭さと、ふとはにかんだ時の柔らかさに愛を持って対峙(たいじ)し、切磋琢磨(せっさたくま)しながら素晴らしい作品作りに励みます」、瑛太は「瀬々監督、生田斗真、スタッフを信じて最後まで演じきりたい」と話している。

 薬丸岳氏の同名小説が原作。ジャーナリストの夢に破れた益田(生田)と、過去を語りたがらない鈴木(瑛太)が町工場で働き始め、友人となる。だが、あることがきっかけで益田は、鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の犯人ではないかと疑い始める。少年犯罪の犯人のその後を描いた社会派ストーリーだ。

 2人が表現する友情や疑心、後悔などの人間模様が見どころだ。今月22日にクランクインしており、8月いっぱい撮影予定。昨年公開の「64-ロクヨン-」などで知られる瀬々監督は「2人のしなやかな心と肉体、そして果敢に挑戦する心が、この映画を生々しくも光り輝かせる原動力になってくれることと思っています」と話した。