東日本大震災で被災した福島、宮城、岩手の3県を縦走する「RUN FOWARD KANPEI みちのくマラソン2017」が24日、最終日を迎えた。吉本芸人達からたすきを受け継いだ、最終走者の間寛平(68)が、岩手・宮古市の千徳小学校にゴールした。

 この日は、吉本新喜劇の石田靖がトップバッターを務め、岩手・吉里吉里仮設住宅を出発。沿道から声援が飛ぶ中、7キロの道のりを走りきって「5年前に大船渡で新喜劇をやったことがあって、そのときは更地やったけど、大分、復興したなって。これを僕らが東京、大阪でも発信していかないといかんですね」と話した。

 その後は福本愛菜、ボクシング元WBCスーパーフライ級王者・佐藤祥太氏、山田花子らが激走。最後は寛平が、約500人が待つゴールの千徳小学校へ到着。「寛平コール」が響き渡る同校の体育館に設けられたゴールテープを切り、8月12日のスタートから過去最長の840キロを走破した。寛平はゴール後開口一番「ア~メマ~」とギャグをで喜びを表現。4月に左鎖骨や肋骨(ろっこつ)を9本骨折してから初のマラソンだっただけに「きつかった」と振り返ったが、東北地方の復興については「ちょっとずつ復興に向かって、頑張っているよね。僕らもちょとずつ笑いを届けたい。来年もできるならやりたいと思います」と話した