シンガー・ソングライター佐野元春(61)が、2年ぶりとなる新アルバム「MANIJU(マニジュ)」を発表した。音楽に向き合う真摯(しんし)な姿勢やその作品は、多くのミュージシャンに影響を与えてきた。散歩していても、泳いでいても、曲が思い浮かぶという音楽一色のライフスタイルを語った。

 国会で共謀罪の審議中だった今年5月、フェイスブックで「僕の蒼い鳥がそう言っている」という表現を交えながら採決反対の意思を表明した。新アルバムにも、自由に歌えることの大切さを歌った曲「蒼い鳥」が収録されている。「ソングライターとして日々生きていますから、恋愛も政治も経済も社会的な何かも全てフラット。特にポリティカル(政治的)なことに集中して詞を書くなんて不自然なことはやっていません。普通に曲を書いていれば、そうしたところに触れてくるのは、僕の中では当然なことです」。