佐藤江梨子(35)瑛太(34)が14日、都内でダブル主演映画「リングサイド・ストーリー」(武正晴監督)の初日舞台あいさつに出席した。佐藤は13年「ナイトピープル」以来4年ぶりの映画主演で、出産後初の映画出演となった。佐藤演じる江ノ島カナコと瑛太(34)演じる売れない俳優、村上ヒデオが織りなすラブコメディー作品。

 韓国・釜山映画祭でも「アジア映画の窓部門」の招待作品として上映されて、現地入りした。佐藤は「映画で『カンヌのレッドカーペットに連れて行く。特別な景色を見せてやる』というシーンがあります。カンヌ映画祭には行ったことがありますが、釜山は初めてで、まさに特別な景色でした」と話した。釜山滞在は1泊2日だったが、「帰ってきたら、子どもが私を『パパ』って言って抱きしめたんです」と明かし、「早くパパをママに戻すのが夢で、そんな日常生活が私にとっては特別な景色です」と話した。

 作品については、「役者あるあるが、いっぱいあります」といい、「急に売れた役者の態度が変わったり、売れていたのが売れなくなった時とか、ヒデオのことを言っているのに、自分のことを言われているような気になりました」。

 瑛太も「自分も売れないころ、100円ショップでキャベツだけ買っていたこともあった。そんなころを思い出して共感できる部分もあった」といい、「俳優として原点回帰できたというか、予定調和ではつまらないので、挑戦し続けたいと感じた」と話した。

 これを聞いていた佐藤は「若い時は、それもありだけど、大人になると明日、明後日のこと、子どものことも考えてしまう。そこを思いながら、見てもらっても面白いと思います」と話した。

 舞台あいさつには、K-1の武尊(26)やプロレスラー黒潮二郎(25)も登壇した。