「ひふみん」こと将棋の加藤一二三・九段(77)とお笑い芸人平野ノラ(38)が16日、都内で、トム・クルーズ主演の米映画「バリー・シール アメリカをはめた男」(21日公開)のPRイベントに出席した。

 天才パイロットとしてCIAの極秘任務に加わりながら麻薬の運び屋としても活躍し、巨万の富を築いた実在のワルな男、バリー・シールをトムが演じる作品。2人はぶっとんだ主人公にちなみ“ぶっとびゲスト”として呼ばれた。

 ぶっとんだ話を聞かれると、加藤九段は「別人と対局していた」という衝撃の出来事を明かした。「昼休みに対局カード一覧を見ていたら、私が戦っていると思っている棋士のところに『体調不良のため将棋会館に来ていません』と書いてあったんです。本人が来てないってことは、別人と対局してたわけですよね。将棋界始まって唯一の出来事だと思います」とニヤリ。その後どうなったか聞かれると「10年も前のことなので(覚えていない)」と話し、「私が戦うはずだった棋士も戦っている棋士も振り飛車でした。私は居飛車の達人ですので、対局するぶんには問題はなかったですね」と独自の観点で感想を述べた。

 主人公は劇中でCIA、密輸と2つの業務で200億円もの富を得るが、200億円を手にした場合の使い道について平野は「世のため人のため、世界中の皆様に肩パッドを入れたい」。一方の加藤九段は「標準的なマンションを買います。それから、控えめに言っても1億円くらいは寄付します」と、ひふみんワールド全開の回答で爆笑を誘った。

 平野はかねて蟹江敬三似の恋人がいることを明かしている。結婚についてもたびたび話題にしてきたが、この日は「年内にはいきたいねって話は出ています。私はいつでもオッケー。心の準備はできています」と年内結婚をにおわせた。