宝塚歌劇団スターによる2年に1度の「第54回宝塚舞踊会」が17日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、雪組トップ望海風斗(のぞみ・ふうと)、星組トップ紅(くれない)ゆずるの新トップコンビで、牛若丸と弁慶にふんした「橋弁慶」を演じた。

 紅が弁慶、望海が牛若丸にふんし、五条の橋上を舞台に、主従の契りを結ぶ謡曲を披露した。

 舞踊会は2部構成。1部ラストの長唄「猿曲舞」では、月組・美弥(みや)るりか、雪組・彩風咲奈(あやかぜ・さきな)、星組・礼真琴(れい・まこと)が出演。各組の人気スターが共演した。

 2部は新トップコンビの弁慶、牛若丸のほか、劇団理事で専科スターの轟悠(とどろき・ゆう)が常磐津「箙源太(えびらげんた)」を熱演。同じく劇団理事で宝塚舞踊をけん引する専科の松本悠里は、歌舞伎舞踊の傑作「京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)」を舞い、今年の舞踊会を締めた。

 同演目には、月組の暁千星(あかつき・ちせい)、君島十和子の娘で2年目の蘭世恵翔(らんぜ・けいと)ら、下級生も抜てきされて出演した。