TBS系「クイズダービー」の解答者として人気を集め、先月26日に筋萎縮性側索硬化症(ALS)で亡くなった学習院大名誉教授の篠沢秀夫さん(享年84)の通夜が6日、東京・護国寺で営まれ、約350人が参列した。葬儀・告別式は7日午後1時から同所で営まれる。

 遺影は60代前半に1年間の仏留学から帰国後に撮影されたもの。学習院大のワッペンを付けたジャケットを着てほほえんでいる。喪主の妻礼子さん(77)は「(闘病生活で)悲観的なことは一切言わず、この写真のようにニコニコして、私にも怒ることなく神様のようでした。『パパ頑張ったわね、お疲れさま』と声を掛けたい」と声を詰まらせた。棺(ひつぎ)には、仲が良かった児玉清さんとの写真や、背広、ネクタイなどを納めるという。

 斎場内のメモリアルコーナーには「クイズ-」で共演した大橋巨泉さん、はらたいらさん、竹下景子、山崎浩子さんと収録スタジオで撮った写真や、妻礼子さんとの結婚式や旅行の写真などが飾られた。戒名は佛地院寛道秀光居士(ぶっちいんかんどうしゅうこうこじ)。

 葬儀・告別式では、竹下、長山藍子、ALSについて相談していた京大iPS細胞研究所の山中伸弥所長らが弔辞を読む。