「ひふみん」こと、将棋棋士の加藤一二三(ひふみ)九段(77)が3日、都内で日めくりカレンダー「よろこんでいきる まいにちひふみん」(PARCO出版)発売記念イベントを行った。自身初のカレンダーで、発売記念イベントとして握手&サイン会を行うのも初めて。笑顔でファンと交流した。

 6月に現役引退後は、タレントとしてメディア出演が増えた。11月2日には、胆石性急性胆のう炎で緊急手術を受けるなど、体調面を心配する声もあるが「(手術後に)精密検査もしてもらいましたが、健康面は問題ないです」。1日に発表された流行語大賞では、愛称の「ひふみん」がトップ10入りしたが「素朴にうれしかった。手術を担当した外科医も(入るんじゃないかと)期待してくれていました」と明かした。

 今年を振り返り、漢字一字には「飛車の『飛』です。途端に芸能人になって、これからも飛躍が希望できると思う」。バラエティー番組への出演は約5年前から行っているかたか「新人だけれども中堅タレントです」と笑いを誘った。その活躍ぶりに、取材陣からNHK紅白歌合戦への出演について質問されると「くみ取ってください。ノーコメントです」と笑顔で交わしていた。